近年、アウトドアブームとともに注目を集めている車中泊。その中でもホンダのフリードスパイクは、車中泊に適した車種として多くの愛好家から支持されています。コンパクトミニバンでありながら十分な室内サイズを確保し、一般的なフリードとの違いを活かした設計が魅力的です。
フリードスパイクなら2人はもちろん、工夫次第で3人での車中泊も可能で、本格的なキャンピングカー仕様への改造のベースとしても人気があります。生産終了により新車購入はできませんが、中古車市場では狙い目の車種として注目されており、初期費用を抑えて車中泊を始めたい方には最適な選択肢です。
快適な車中泊を実現するためには、適切な装備選びが重要です。手軽に始めるならニトリのマットから、本格派にはベッドキットがおすすめで、プライバシー確保にはカーテンやシェードが欠かせません。さらにポータブル電源があれば電気機器の使用も可能になり、包括的な車中泊キットを揃えることで、より充実した車内生活を送ることができます。
この記事では、フリードスパイクでの車中泊を検討している方に向けて、車両選びからおすすめ装備まで幅広い情報をお届けします。
記事のポイント
- フリードとフリードスパイクの基本的な違いと車中泊における適性
- 室内サイズや3人での利用時の工夫方法など実用的な車中泊テクニック
- キャンピングカー仕様への改造のポイントと中古車選びのコツ
- マットやベッドキット、ポータブル電源などの必要装備と選び方
フリードスパイクで車中泊するときのポイントを解説

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- フリードとフリードスパイクの違いとは?
- 室内サイズから見る車中泊の快適性
- 3人で快適に車中泊するための工夫
- キャンピングカー仕様への改造のポイント
- フリードスパイクの中古は狙い目?
フリードとフリードスパイクの違いとは?

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フリードとフリードスパイクは、どちらもホンダから販売されているコンパクトミニバンですが、車中泊において重視すべき違いがいくつかあります。見た目は似ているものの、実用性や内装設計の面で用途に応じた特徴があります。
まず大きな違いは、フリードスパイクが車中泊やアウトドアを意識した設計になっている点です。フリードは一般的なファミリーカーとして設計されており、3列シートの6~7人乗りモデルが主流です。一方でフリードスパイクは、2列シート・5人乗り仕様が基本となっており、後部スペースを大きく確保しています。このため、フリードスパイクのほうがシートアレンジや荷物の積載性に優れており、フルフラットな空間を作りやすいという利点があります。
また、スパイクには専用の収納やテーブル、ラゲッジルームの照明など、アウトドアや車中泊を前提にした装備が多数搭載されていることも見逃せません。これらは標準装備またはオプションとして提供され、旅行や長時間の滞在を快適にしてくれます。対してフリードは、あくまでも日常使いを想定しているため、これらの装備は一部モデルやグレードによっては用意されていないことがあります。
ただし、フリードは座席数が多く、大人数での移動に便利という使い勝手の良さがあり、近距離の移動や日常使いと併用したい人にとっては魅力的です。さらに、中古車市場ではフリードの方が車両数が多いため、選択肢が豊富というメリットもあります。
このように、フリードスパイクは車中泊や趣味の時間を充実させたい人向け、フリードは家族での普段使いを重視する人向けといえます。どちらを選ぶかは、用途とライフスタイルに合わせて検討することが重要です。
室内サイズから見る車中泊の快適性

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車中泊を快適に過ごすためには、車の「室内サイズ」が非常に重要な要素になります。特にフリードスパイクのようなコンパクトミニバンでは、限られたスペースをいかに効率よく使えるかが、睡眠の質や過ごしやすさに直結します。
フリードスパイクのリアシートを倒した時の荷室サイズは、長さ2015mm×幅1440mm×高さ1265mmとなっており、コンパクトカーの中では広めの設計です。この広さは、大人2人が横になって寝るのに十分なスペースを確保できるレベルです。特に後部座席をフルフラットに倒した状態であれば、床面がフラットに近い状態になるため、マットやベッドキットを敷くことで快適な就寝環境を作ることができます。
このサイズ感があるからこそ、車中泊に特化した改造やアイテムの導入もしやすいのが特徴です。例えば、収納付きのベッドキットや、ポータブル電源、カーテン・シェードなどを設置しても圧迫感が少なく、一定の快適性を保つことができます。
一方で、3人以上で車中泊をする場合は注意が必要です。前述の通り、室内長さは2メートル強のため、3人で寝るにはやや窮屈さを感じる可能性があるでしょう。このような場合には、寝る向きを工夫したり、荷物をルーフボックスなどに移動させるなどしてスペースを確保する工夫が必要になります。
また、車内での過ごし方によっても快適性は大きく変わります。座った状態でくつろぎたい場合は、室内高の制限が気になることがあります。フリードスパイクの室内高は1265mmと十分ですが、長時間の着座にはクッションなどで調整が必要になる場面もあるでしょう。
このように、フリードスパイクの室内サイズは車中泊には適した仕様ですが、使い方や人数によっては事前の準備と工夫が必要です。快適な旅をするためには、空間の使い方をよく理解し、自分のスタイルに合った装備を取り入れることが大切です。
3人で快適に車中泊するための工夫
フリードスパイクで3人が快適に車中泊するためには、限られたスペースをどう活用するかが重要なポイントになります。2人での車中泊であれば余裕のある空間でも、3人になると一気に窮屈さを感じる可能性が高くなります。そのため、寝る場所・荷物の配置・装備の工夫など、事前の準備が欠かせません。
まず見直したいのは就寝スペースの確保です。フリードスパイクの荷室長は約200cmありますが、横幅は約130〜140cmほど。そのため、3人で横並びに寝ると窮屈に感じることがあります。この場合、一部の人が助手席を倒して足を伸ばすか、段差を埋めて斜めに寝る工夫が必要です。市販されているベッドキットや自作のボードを活用して、床面をなるべく平らにすることで、3人でも横になりやすくなります。
また、荷物の収納場所も工夫が求められます。3人分の寝具や着替え、食料などをそのまま置いてしまうとスペースが足りません。おすすめは、車の天井ネットやシートバックポケット、さらには車外収納(ルーフボックスなど)を活用する方法です。特に寝るときは足元や座席下に荷物をまとめることで、室内空間を広く使えます。
さらに、プライバシーと温度管理も忘れてはいけません。3人になると室内の熱気や湿気がこもりやすくなるため、サーキュレーターや換気用のウィンドウネットを活用すると快適さが維持しやすくなります。カーテンやシェードも全窓に設置しておけば、周囲の目を気にせずゆっくり眠れます。
「車中泊の換気対策完全ガイド!おすすめグッズとDIYについても紹介」では、車内の換気対策について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
こうした工夫を取り入れることで、フリードスパイクでも3人での車中泊を十分に楽しむことが可能になります。限られた空間だからこそ、事前のレイアウト計画や持ち物の取捨選択が、快適さを左右する重要なポイントになります。
キャンピングカー仕様への改造のポイント
フリードスパイクをキャンピングカー仕様に改造する際には、「無理なく日常使いと併用できること」を意識することが大切です。ベース車両がコンパクトミニバンであるため、大型キャンピングカーのような装備をそのまま搭載するのは難しく、必要な機能を絞って導入する必要があります。
まず改造において中心となるのがベッドスペースの整備です。純正のシートアレンジでは完全なフルフラットにしにくいため、専用のベッドキットや木製の床板を導入することで、安定した寝床を確保できます。収納付きのものを選べば、荷物整理もしやすくなり、実用性がぐっと上がります。
次に検討したいのが電源まわりの強化です。車中泊では照明・スマホの充電・冷蔵庫など、電力を使う機器が意外と多くなります。そのため、ポータブル電源やサブバッテリーシステムを搭載しておくと安心です。これにより、エンジンをかけずに電気が使えるため、深夜や早朝の静かな環境を保ちやすくなります。
さらに、断熱と遮光の処理も重要な改造ポイントです。夏場は暑さ、冬場は寒さが大敵となるため、天井や床、ドア部分に断熱材を入れることで室内環境が安定します。加えて、ウィンドウシェードや遮光カーテンの導入により、光や外気の影響を抑えることができます。
最後に、改造は「取り外し可能」であることも重視しましょう。固定式の装備にしてしまうと、車検に通りづらくなったり、日常使いに支障が出る可能性があります。可能な限り簡単に組み立て・撤去ができるよう設計しておけば、キャンプや旅行のときだけキャンピングカー仕様に切り替えることができます。
このように、フリードスパイクをキャンピングカーとして活用するには、実用性と可変性のバランスが鍵となります。すべてを詰め込まず、「必要なものを絞る」発想で進めることが、後悔のない改造への第一歩です。
フリードスパイクの中古は狙い目?

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中古車市場においてフリードスパイクは、車中泊用途で非常に「狙い目」とされる車種のひとつです。すでに生産終了となっているモデルであるため新車での購入はできませんが、それでも一定の人気を保っている背景には、車中泊との相性の良さとコストパフォーマンスがあります。
一番の魅力は、購入コストを抑えながらも車中泊向けの機能を十分に備えている点です。中古価格帯は年式や走行距離にもよりますが、比較的リーズナブルな価格で状態の良い車両を見つけることができます。特に、内装の汚れやシートの劣化が少ない個体であれば、少ない初期投資でそのまま車中泊に使える可能性があります。
また、室内の広さや使い勝手が良いため、後から改造するベース車両としても適しています。中古市場ではベッドキットやカーテン類などを後付けした「カスタム済み」の車両も見かけるため、装備をすぐに使えるという意味でも魅力的です。ただし、その分価格が割高になる傾向があるため、費用と内容を見比べて検討する必要があります。
注意点としては、モデルによっては経年劣化が進んでいる場合があることです。特に初期型(2010年前後)の車両では、走行距離が10万キロを超えているケースも多く、足回りや電装系の点検が必要になります。信頼できる販売店で購入するか、第三者の車両検査を依頼すると安心です。
さらに、中古車はグレードや装備の違いも重要です。天井の高さや収納スペース、スライドドアの自動機能など、自分の使い方に合ったグレードを選ぶことが快適な車中泊につながります。ナビやバックカメラの有無も確認しておくと良いでしょう。
このように、フリードスパイクの中古車はコスト・機能・拡張性の面でバランスが取れており、車中泊デビューに適した選択肢と言えます。選び方さえ間違わなければ、満足度の高い1台が見つかる可能性は十分にあります。
フリードスパイクの車中泊を快適にする便利グッズを紹介

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- マットはニトリ製がコスパ抜群
- 寝心地を求めるならベッドキットがおすすめ!
- カーテンやシェードの設置で車内空間を快適に
- 車中泊に適したポータブル電源の選び方
- フリードスパイクにおすすめな車中泊キット
マットはニトリ製がコスパ抜群

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フリードスパイクで車中泊をする際、まず用意したいのが「マット」です。その中でもニトリのマットは、価格と品質のバランスに優れており、非常にコストパフォーマンスが高い選択肢として注目されています。専用品に比べるとサイズ感など劣る点はありますが、それでも十分な寝心地を確保することができます。
ニトリで人気があるのは「三つ折りマットレス」や「折りたたみ高反発マット」などのアイテムです。これらは厚さ5〜10cm程度あり、車内の段差やシートの凹凸をカバーする効果が高いため、フルフラットになりにくい車内でも快適な睡眠環境がつくれます。特にフリードスパイクのように完全なフルフラットではない車種では、厚めのマットが重宝されます。
また、ニトリのマットは収納性にも優れているのが特徴です。折りたたんで積んでおけるため、使わないときはラゲッジスペースにまとめておける手軽さがあります。重さも比較的軽量なので、女性一人でも簡単に扱うことができます。
価格帯としても、ニトリのマットは数千円〜1万円前後で購入できるため、初めて車中泊を試したい人にとっては非常に手を出しやすい選択肢です。専用の車中泊マットやベッドキットをいきなり購入するのに抵抗がある方でも、まずはニトリ製品で寝心地を確認してからグレードアップを検討するのが無理のない方法です。
一方で注意したいのは、車内サイズとの相性を事前にしっかり確認しておくことです。マットの幅や長さが合わないと、折れ曲がってしまったりスペースを無駄にしたりする可能性があります。実際のサイズをメジャーで測ってから、ニトリ店舗やオンラインで商品サイズを照らし合わせて購入することをおすすめします。
このように、ニトリのマットは「手頃・使いやすい・寝やすい」の三拍子がそろっており、初めての車中泊でも失敗しにくいアイテムのひとつといえるでしょう。
「車中泊の布団選びはニトリが正解!快適睡眠のためのおすすめ商品紹介」では、車中泊におすすめのニトリの寝具について詳しく紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
寝心地を求めるならベッドキットがおすすめ!

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フリードスパイクで本格的に車中泊を楽しむのであれば、寝心地の面ではベッドキットの導入が非常に効果的です。ベッドキットは車中泊を前提に設計されているため、単にマットを敷くよりも快適性・安定性・利便性のすべてにおいて優れています。
まず大きな違いは、車内を完全にフラットな就寝スペースに変えられる点です。フリードスパイクの座席を倒しただけでは、どうしても段差や傾きが生まれてしまいます。ベッドキットはその段差をしっかりと埋め、均一で安定した床面を作るため、腰や背中への負担を軽減する効果が期待できます。
また、ベッドキットの多くは収納スペースとしての機能も兼ね備えています。マットの下に大容量の収納が可能なモデルも多く、寝具や衣類、調理道具などをすっきりとしまっておけるため、車内の整理整頓がしやすくなります。これにより、限られた空間を最大限に有効活用できます。
さらに、ベッドキットは取り外しや再設置も比較的簡単な構造になっていることが多いため、日常の通勤や買い物といった普段使いと車中泊スタイルを両立できる点でも魅力的です。常設で使いたくない人にとっても、使うときだけ取り付けられる仕様は安心です。
もちろん、デメリットもあります。価格はニトリのマットなどに比べると高額で、3万円〜10万円程度が相場です。また、装着にある程度のスペースと作業時間が必要になるため、使い始める前に準備が必要です。それでも、毎回の車中泊で確実な睡眠環境を整えたい人にとっては、コスト以上の価値がある装備といえます。
このように、ベッドキットは「快適さを最優先にしたい」「頻繁に車中泊をしたい」と考えている人には特におすすめできるアイテムです。簡易なマットで物足りなさを感じてきたら、ぜひベッドキットの導入を検討してみてください。
「イレクターパイプで車中泊ベッドを自作!設計から完成までの完全ガイド」では、イレクターパイプを使ったベッドキットの自作方法について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
カーテンやシェードの設置で車内空間を快適に

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車中泊を快適に過ごすうえで、カーテンやシェードの設置は欠かせない装備の一つです。特にフリードスパイクのようなミニバンタイプでは窓が多く、外からの視線や光が気になる場面が多くなりがちです。そのため、プライバシーの確保や快眠環境を整えるためにも、窓の目隠し対策はしっかり行う必要があります。
まず重要なのが「遮光性」です。シェードやカーテンには、完全遮光タイプから簡易的な目隠し用までさまざまなタイプがありますが、特に車中泊では太陽光や街灯の光を遮れる遮光性の高い製品が最適です。朝日で目覚めるのを防げるだけでなく、夏場の車内温度上昇をある程度和らげる効果も期待できます。
次に考慮すべきは「設置のしやすさ」です。例えば、マグネット式のシェードであれば、金属部分に簡単に取り付けられるため、初心者でもすぐに設置・取り外しができ、片付けも楽です。一方、カーテンレールを取り付けるタイプは少し手間はかかるものの、見た目や耐久性に優れているという利点もあります。
さらに、カーテンやシェードは「断熱効果」も発揮します。寒い時期の車中泊では窓からの冷気が直接体に伝わってしまうこともありますが、断熱性のある厚手の素材を使用すれば、車内の暖かさをある程度保つことができます。逆に夏場には熱を遮断し、車内の温度上昇を抑える効果も期待できるため、オールシーズン活躍するアイテムです。
ただし、注意点もあります。窓全体を覆うタイプのシェードを使用すると、窓を開けて換気ができないことがあります。そのため、ウィンドウネットを活用したり、一部だけ開放できるタイプを選んだりと、通気性の確保も意識して選ぶことが大切です。
このように、カーテンやシェードは見た目以上に快適性や安全性に直結する装備です。プライバシーの確保・遮光・断熱といった基本機能を押さえたうえで、自分のスタイルに合ったものを選ぶことが、車中泊成功の鍵となります。
「車中泊で目隠しはいらない?車中泊のリスクと対策について解説」では、車中泊の目隠し対策について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
車中泊に適したポータブル電源の選び方

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車中泊をより快適に、そして安全に過ごすためには、ポータブル電源の活用が非常に有効です。スマートフォンの充電、LEDライトの点灯、小型冷蔵庫の使用など、電源があるだけで車中泊の過ごし方の幅は大きく広がります。
では、どのようなポータブル電源を選べばよいのでしょうか。まず押さえておきたいのが「容量(Wh)」です。目安としては、500Wh以上の容量があれば、1泊の車中泊に必要な電力を十分まかなうことができます。たとえばスマホ数回の充電、扇風機や照明を一晩使用する程度であれば、400〜600Whのモデルで安心です。
次に重要なのが「出力端子の種類」です。USB-AやUSB-C、ACコンセント、DC出力など、多様な出力に対応しているモデルを選ぶことで、さまざまな機器に対応できます。また、AC出力が正弦波であるかどうかもチェックしましょう。正弦波タイプは家庭用電化製品との相性が良く、機器への負荷が少なくて済みます。
さらに、車中泊においては「充電方法」も大切です。ACアダプターによる家庭用コンセント充電だけでなく、シガーソケット充電やソーラーパネルによる充電が可能なモデルであれば、旅先でも安心して運用できます。特に連泊するような旅行では、太陽光で補助的に充電できると大きな安心感につながります。
一方で、ポータブル電源には「サイズ」と「重量」というデメリットもあります。大容量モデルほど重くなりがちで、持ち運びや収納に苦労することもあるため、事前にスペースを考慮しておく必要があります。また、高性能モデルは価格も高く、10万円を超えるものも珍しくありません。予算と用途のバランスを見極めることが重要です。
このように、ポータブル電源を選ぶ際は、容量・出力・充電方法・携帯性など複数の要素を総合的に考えることが求められます。自分の車中泊スタイルにぴったり合う1台を見つけることで、より快適で安心な車内生活が実現できるでしょう。
「車中泊でポータブル電源はいらない?後悔しない選び方と代替案を解説」では、失敗しないポータブル電源の選び方について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
フリードスパイクにおすすめな車中泊キット

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フリードスパイクでの車中泊をさらに快適にするためには、基本装備以外にもさまざまな便利グッズを取り入れるのが効果的です。
まず注目したいのがLEDランタンです。夜間の車内や外での活動時に役立つ照明で、電池式やUSB充電式のものが主流です。車内のルームライトだけでは暗く感じることが多いため、吊り下げ式やスタンドタイプのランタンを備えておくと、手元の作業がスムーズに進みます。また、明るさを段階的に調整できるモデルを選べば、就寝前のリラックスタイムにも最適です。
次にあると便利なのが折りたたみテーブルとチェアです。車内だけでなく、天気の良い日は外で食事や作業をすることもあります。コンパクトに折りたためて軽量なタイプなら、フリードスパイクの限られた収納スペースにも無理なく収まります。テーブルにはカップホルダー付きのものや、高さ調整ができるものなどもあり、用途に応じて選ぶのがポイントです。
また、車内用収納グッズも重要です。特にシートバックポケットや吊り下げ式の収納ケースは、スマホやタオル、小物類を整理するのに便利です。フリードスパイクのように荷室がフラットになる車では、床に物を置いてしまいがちですが、収納グッズを活用することで空間を有効に使えます。
虫よけアイテムも忘れてはいけません。夏場は窓を少し開けて換気をしたくなる場面がありますが、そのときに役立つのが網戸タイプのウィンドウネットです。窓に簡単に装着でき、通気性を保ちながら虫の侵入を防ぎます。加えて、電池式の虫除けグッズやアロマスプレーも併用するとさらに安心です。
さらに、携帯用トイレや小型の水タンクもあると便利です。特に深夜にトイレへ行きにくい場所では簡易トイレが役立ちますし、歯磨きや手洗いのために数リットルの水を持ち歩いておくと衛生面でも安心です。
このように、ちょっとしたグッズを追加するだけで車中泊の快適性は大きく変わります。機能性と収納性のバランスを見ながら、自分に合った装備を少しずつ揃えていくことが、快適な車中泊ライフへの第一歩です。
フリードスパイクで車中泊を快適に楽しむためのポイント
記事のポイントをまとめます。
- フリードスパイクは2列シート・5人乗り仕様で後部スペースが広く、車中泊向けの設計である
- 荷室サイズは長さ2015mm×幅1440mm×高さ1265mmで大人2人が横になれる十分な広さがある
- フリードは3列シート6~7人乗りの一般的なファミリーカーで、スパイクよりも座席数が多い
- スパイクには専用収納やテーブル、ラゲッジ照明などアウトドア向け装備が標準またはオプションで搭載される
- 3人での車中泊では寝る向きを工夫し、荷物をルーフボックスに移すなどスペース確保の工夫が必要である
- ベッドキットや木製床板を導入することで安定した寝床を確保できる
- ポータブル電源やサブバッテリーシステムの搭載により、エンジンを停止した状態でも電力が使用可能である
- 断熱材や遮光カーテンの設置により、夏場の暑さや冬場の寒さから室内環境を保護できる
- 改造は取り外し可能な仕様にすることで、日常使いとの両立が可能である
- 中古車市場では比較的リーズナブルな価格で状態の良い車両を見つけることができる
- ニトリの三つ折りマットレスや高反発マットは価格と品質のバランスに優れている
- ベッドキットは3万円から10万円程度の価格帯で、収納スペース付きのモデルも多い
- カーテンやシェードは遮光性・断熱効果・プライバシー確保の役割を果たす
- ポータブル電源は500Wh以上の容量があれば1泊の車中泊に必要な電力をまかなえる
- LEDランタンや折りたたみテーブル、虫よけグッズなどの便利アイテムで快適性が向上する