スペーシアベースでの車中泊に興味をお持ちで、最適な車中泊キットをお探しではありませんか。この記事では、シートのフルフラットのやり方から、車中泊を2人でも快適に楽しむための工夫、さらにはベッドの自作アイデアまで、幅広く解説します。ニトリのマットの活用法や、プライバシーを守るカーテンの選び方、そしてスペーシアベースをキャンピングカー仕様にする本格的なカスタマイズや、中古車選びのポイント、日本 一周といった長期の旅への応用まで、あなたの疑問や興味に応える情報が満載です。
記事のポイント
- スペーシアベースのマルチボードを活用したフルフラット化の方法とコツ
- 2人での車中泊を快適にするための具体的なアイデアと装備
- DIYによるベッド製作やマット選び、カーテン設置のポイント
- スペーシアベースをさらに快適な車中泊仕様にするための応用知識
目次
- 1 スペーシアベースの車中泊キット活用術 | 基本編
- 2 スペーシアベースの車中泊キット活用術 | 応用編
スペーシアベースの車中泊キット活用術 | 基本編

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スペーシアベースで車中泊を始めるにあたり、まずは基本的な知識と準備が大切です。ここでは、車内を快適な寝床に変える方法や、プライバシーを確保するためのアイテム、そしてあると便利なグッズについて解説します。
- フルフラットのやり方とマルチボードの使い方のコツ
- 2人での車中泊を快適にするアイデア
- スペーシアベース用ベッドの自作ガイド
- ニトリのマットで寝心地をアップ
- プライバシー確保のためのカーテン選び
- 車中泊を快適にするおすすめ小物紹介
フルフラットのやり方とマルチボードの使い方のコツ
スペーシアベースの大きな魅力の一つが、標準装備の「マルチボード」です。これを活用することで、手軽に車内をフルフラットな空間にすることができます。
マルチボードのモードとフルフラット化
マルチボードには主に4つのモードがあり、車中泊でフルフラット空間を作る際には「下段モード」を使用します。このモードでは、運転席と助手席のシートを倒し、マルチボードを最も低い位置にセットすると、荷室から前席背面まで一体化したフラットな空間が出現します。この広さは最大長約203cm、幅約125cmと、ダブルベッドに近いサイズになり、大人2人でも十分に就寝可能です。
フルフラット時の注意点と快適化のヒント
マルチボードを下段モードにしてフルフラット化する際、シートアレンジによる多少の段差や隙間が生じることがあります。これを軽減するためには、厚手のマットやエアマットを使用するのが効果的です。特に、エアマットは空気の量を調整することで段差を吸収しやすく、寝心地を向上させます。
「車中泊の際の段差を解消!100均アイテムで快適な寝床を作る方法」でも、段差解消の工夫について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
また、マルチボードの下には高さ約16.5cmの空間ができるため、ここに荷物を収納することで、就寝スペースをより広く確保できます。靴や、夜間に取り出す可能性のある小物を置くのにも便利です。
走行時には、マルチボードや積載した荷物が動かないように、しっかりと固定することが安全上、非常に大切です。取扱説明書をよく読み、指定された方法で固定してください。特に上段モードで走行する際は、マルチボード固定用ネットの装着が必須となります。
2人での車中泊を快適にするアイデア

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スペーシア ベースは軽自動車でありながら、工夫次第で2人でも快適に車中泊を楽しむことができます。空間を最大限に活用し、お互いが気持ちよく過ごせるようなアイデアが求められます。
スペースの確保とレイアウト
前述の通り、マルチボードを下段にセットすることで、大人2人が横になれるスペースが生まれます。幅は約125cmなので、1人あたり約60cmの幅が確保できる計算です。市販のシングルサイズのエアマット(幅55cm~60cm程度)を2つ並べて使用するのも良いでしょう。この際、マット同士がずれないように工夫すると、より快適になります。
荷物の置き場所も重要です。就寝スペースを圧迫しないよう、マルチボードの下や、XFグレードに標準装備されているオーバーヘッドシェルフ(耐荷重1.5kg)、リヤクォーターポケットなどを有効活用しましょう。また、助手席シートアンダーボックスも小物の収納に役立ちます。季節によっては、ルーフキャリアを取り付けて、かさばる荷物を車外に積載することも検討できます。
快適性を高める工夫
2人で車中泊をする場合、1人の時よりも車内の換気や温度管理、プライバシーへの配慮がより一層大切になります。窓を開けて換気する際は、虫の侵入を防ぐために網戸やネットを取り付けると良いでしょう。夏場は小型の扇風機やサーキュレーター、冬場は電気毛布やFFヒーター(別途取り付けが必要)などが活躍します。
プライバシーシェードやカーテンは、外からの視線を遮るだけでなく、断熱効果も期待できるため、快適な睡眠環境を作るのに役立ちます。また、夜間に車内で過ごす際の照明として、LEDランタンなどを用意しておくと便利です。光の色や明るさを調整できるタイプを選ぶと、シーンに合わせて雰囲気を変えられます。
お互いの就寝中の動きが気にならないよう、それぞれのスペースをある程度確保し、寝具も個別に用意するのがおすすめです。
スペーシアベース用ベッドの自作ガイド

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市販の車中泊キットも便利ですが、DIYで自分だけのオリジナルベッドを作るのもスペーシアベースの車中泊を楽しむ一つの方法です。ここでは、ベッドを自作する際の基本的な考え方やアイデア、注意点について解説します。
ベッド自作のメリット・デメリット
ベッドを自作する最大のメリットは、自分の使い方や好みに合わせて、細部までこだわったオリジナルの寝床を作れることです。市販品では得られないフィット感や、自分だけの特別な空間を作り上げる満足感が得られます。また、材料費を抑えれば、比較的安価にベッドを製作できる可能性もあります。
一方、デメリットとしては、設計や製作に手間と時間がかかる点が挙げられます。木材のカットや組み立てにはある程度の工具や技術が必要になりますし、安全性や耐久性を考慮した設計も求められます。また、一度製作すると簡単に変更できない場合があるため、事前の計画が非常に重要です。
簡単なDIYベッドのアイデア
スペーシア ベースの荷室や、フルフラットにした際のスペースに合わせて、比較的簡単にできるDIYベッドのアイデアをいくつか紹介します。
- 一枚板やすのこを活用: ホームセンターなどで手に入る一枚板や、すのこを荷室のサイズに合わせてカットし、マルチボードと組み合わせて高さを調整することで、手軽にベッドスペースを作ることができます。板の裏に脚を取り付けて高さを出す方法もあります。
- イレクターパイプやアルミフレームで骨組み: イレクターパイプやアルミフレームを組み合わせてベッドの骨組みを作り、その上に合板などを敷いてマットを置く方法です。比較的軽量で、強度も確保しやすいのが特徴です。設計の自由度も高いですが、組み立てには多少の慣れが必要です。
材料選びと製作時の注意点
ベッドを自作する際の材料は、強度と軽量性のバランスを考えて選ぶことが大切です。一般的には、合板やSPF材などの木材が加工しやすく、入手も容易です。板厚は、十分な強度を確保できるものを選びましょう。
製作時には、まず車内の寸法を正確に計測し、詳細な設計図を作成することから始めます。特に、マルチボードとの連携や、他の機能(収納スペースなど)との兼ね合いを考慮する必要があります。木材のカット面はやすりがけをして滑らかにし、角は面取りをすると安全性が高まります。
最も重要なのは安全性です。走行中にベッドが動いたり、破損したりしないよう、しっかりと固定する方法を考える必要があります。また、車検の基準に適合するよう、過度な改造は避け、必要であれば専門家のアドバイスを求めることも検討しましょう。
完成後は、実際に寝てみて寝心地や強度を確認し、必要に応じて改良を加えることが、より快適な自作ベッドへの道となります。
「車中泊用ベッドに使う木材の種類と選び方は?DIYについても解説」では、ベッドキットのDIYについて詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
ニトリのマットで寝心地をアップ
車中泊の快適性を大きく左右するのがマットの存在です。特に、スペーシアベースのような限られた空間では、適切なマット選びが快眠の鍵となります。ここでは、手軽に入手でき、コストパフォーマンスにも優れるニトリの製品を中心に、マット選びのポイントを解説します。
ニトリのマットが車中泊に使える理由
ニトリでは、「車中泊専用マット」という形での販売はしていませんが、折りたたみ式のマットレスなど、車中泊に活用できる製品が豊富に揃っています。
これらが人気の理由は、まず手頃な価格帯であること、そして全国に店舗があり実物を確認しやすいこと、さらにオンラインストアも充実していて購入しやすい点が挙げられます。様々なサイズや厚み、素材のマットがラインナップされているため、自分の車や好みに合わせて選びやすいのも魅力です。
車中泊用マット選びのポイント
車中泊用のマットを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。
- 車のサイズに合うか: まず、スペーシアベースの荷室サイズやフルフラットにした際のスペースを正確に計測し、マットが収まるかを確認します。ニトリのマットはシングル、セミダブル、ダブルといった寝具サイズが基準になっているものが多いですが、製品によっては幅や奥行きが細かく設定されているものもあります。奥行きは197cm程度のものが多いので、特に軽自動車の場合は全長が収まるか注意が必要です。
- マットの厚み: 厚みがあるほど、車体の凹凸を感じにくく快適に眠れます。一般的に、4cm以下だと床面の硬さを感じやすく、7cm程度あれば大きな凹凸は気になりにくくなり、10cm以上あればかなり快適と言われます。ただし、厚すぎると車内の高さが圧迫されたり、収納時にかさばったりするデメリットもあります。
- 収納性と持ち運びやすさ: 折りたたみタイプや丸められるタイプなど、収納時のコンパクトさも重要です。車内に常設しない場合は、持ち運びのしやすさも考慮しましょう。厚みと快適性、収納性はトレードオフの関係にあることが多いので、何を優先するかを考える必要があります。
- 素材と硬さ: マットの素材にはウレタンフォーム、ポリエステル、エアなどがあり、それぞれ寝心地や通気性が異なります。硬さも「かため」「ふつう」「やわらかめ」など好みがあるので、可能であれば店舗で実際に寝心地を試してみるのがおすすめです。
- 手入れのしやすさ: カバーが取り外して洗濯できるタイプや、防水性のある素材だと、汚れを気にせず使えて便利です。
ニトリの製品の中には、例えば「高反発3つ折りマットレス」や「6つ折り軽量幅狭コンパクトごろ寝マットレス」、「スツールにもなるマットレス」など、厚さや機能が異なる様々な選択肢があります。自分の重視するポイント(寝心地、収納性、価格など)を明確にして、最適なマットを見つけることが快適な車中泊への第一歩です。
プライバシー確保のためのカーテン選び

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車中泊において、快適な睡眠と安心感を得るためには、プライバシーの確保が不可欠です。外からの視線を遮り、安心して車内で過ごすためのカーテンやシェードの選び方について解説します。
プライバシーの重要性とカーテンの役割
車中泊をする場所がRVパークやキャンプ場であっても、駐車場などで仮眠を取る場合でも、周囲からの視線は気になるものです。カーテンやシェードは、こうした視線を遮断し、車内をプライベートな空間に変える役割を果たします。
また、日差しや街灯などの光を遮ることで安眠を助けたり、断熱効果によって車内温度の急激な変化を和らげたりする効果も期待できます。
カーテン・シェードの種類と特徴
車中泊で使われる主な目隠しアイテムには、以下のような種類があります。
- 吸盤取り付けタイプ: 手軽に取り付けられ、車種専用設計のものも多く販売されています。窓にぴったりフィットしやすく、遮光性や断熱性に優れた製品もあります。取り外しや収納も比較的簡単です。
- レール取り付けタイプ: 家庭用のカーテンのように、車内にレールを取り付けてカーテンを吊るすタイプです。開閉がスムーズで、見た目も本格的になりますが、取り付けには手間がかかる場合があります。
- DIY: 銀マットやプラダン(プラスチック段ボール)などを窓の形にカットして自作する方法です。コストを抑えられますが、見た目やフィット感は工夫次第となります。
選び方のポイントと注意点
カーテンやシェードを選ぶ際には、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- 遮光性: 光をしっかり遮ることで、昼間でも車内を暗くでき、安眠につながります。
- 断熱性: 夏の暑さや冬の寒さを和らげる効果が期待できます。キルティング素材など、断熱効果の高いものを選ぶとより快適です。
- フィット感: 窓に隙間なくフィットする方が、光漏れや外からの視線を効果的に防げます。車種専用設計のものはフィット感が高い傾向にあります。
- 取り付け・取り外しの容易さ: 頻繁に使用する場合は、取り付けや取り外しが簡単なものが便利です。
- 収納性: 使用しないときにコンパクトに収納できるかどうかも確認しておきましょう。
市販品では、「プライバシーシェード」のように車種専用設計で窓にぴったりフィットし、高い遮光性・断熱性を備えた製品もあります。自分の使い方や予算に合わせて、最適な目隠しアイテムを選び、安心してくつろげる車内空間を作りましょう。
「車中泊で目隠しはいらない?車中泊のリスクと対策について解説」では、車中泊の目隠し対策について詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。
車中泊を快適にするおすすめ小物紹介

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スペーシアベースでの車中泊をより快適で楽しいものにするためには、いくつかの小物を揃えておくと便利です。ここでは、車中泊の質を向上させるおすすめのアイテムをいくつか紹介します。
照明器具:LEDランタンなど
夜間の車内では、適切な照明が不可欠です。天井に標準装備されているLEDルームランプ(前・中央・後方)も役立ちますが、手元を照らしたり、リラックスした雰囲気を作ったりするためには、別途照明器具があると便利です。
LEDランタンは、電池式や充電式のものが多く、持ち運びも簡単で、車内の好きな場所に置くことができます。明るさ調整機能や、暖色系の光を選べるタイプだと、就寝前のリラックスタイムにも適しています。また、ヘッドライトや小型の懐中電灯も、夜間に車外へ出る際や、探し物をする際に役立ちます。
電源の確保:ポータブル電源
スマートフォンやタブレットの充電、小型の電気製品の使用など、車中泊中に電源が必要になる場面は多いです。ポータブル電源があれば、エンジンを切った状態でも電気が使えるため、非常に便利です。
容量や出力、充電方法(AC、シガーソケット、ソーラーパネルなど)は製品によって様々なので、使用したい電気製品の消費電力や使用時間に合わせて選びましょう。スペーシアベースにはUSB電源ソケット(XFグレードにインパネ2個)も装備されていますが、より多くの機器を使用したり、消費電力の大きいものを使ったりする場合は、ポータブル電源の導入を検討する価値があります。
快適グッズ:扇風機、ブランケット、小型テーブルなど
季節や目的に応じて、以下のような快適グッズを用意しておくと、車中泊の満足度がさらに高まります。
- 小型扇風機・サーキュレーター: 夏場の車内は熱がこもりやすいため、空気の循環を促すために役立ちます。USB充電式や電池式のコンパクトなものが便利です。
- ブランケット・寝袋: 就寝時はもちろん、肌寒い時に羽織るものとしても使えます。季節に合わせて素材や厚さを選びましょう。
- 小型テーブル: 車内で食事をしたり、作業をしたりする際に便利です。折りたたみ式でコンパクトに収納できるものがおすすめです。マルチボードをテーブルとして活用することも可能です。
- 収納ボックス・オーガナイザー: 細々とした荷物を整理し、車内をすっきりと保つのに役立ちます。スペーシア ベースには、インパネ周りのトレーやポケット、ドアポケット、助手席シートアンダーボックス、リヤクォーターポケット、オーバーヘッドシェルフ(XFグレード)など、豊富な収納スペースがありますが、これらをさらに有効活用するために、仕切りやオーガナイザーを追加するのも良いでしょう。
これらの小物は、車中泊のスタイルや個人の好みに合わせて、少しずつ揃えていくのがおすすめです。
スペーシアベースの車中泊キット活用術 | 応用編

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基本的な準備が整ったら、次はより快適で個性的な車中泊を目指すための応用編です。中古車の賢い選び方から、本格的なキャンピングカー仕様、さらには日本一周のような長期の旅まで、スペーシア ベースの可能性をさらに広げる情報をお届けします。
- スペーシアベースの中古車探しのポイント
- キャンピングカー仕様のスペーシアベースという選択
- 日本一周も可能な装備と準備方法
- DIYで実現する車内収納テクニック
- 自分に合うスペーシアベースの車中泊キットとは
スペーシアベースの中古車探しのポイント

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スペーシアベースを中古車で手に入れることは、初期費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。しかし、中古車ならではの注意点もあります。ここでは、賢い中古車選びのポイントを解説します。
中古車選びのメリットと注意点
中古車の最大のメリットは、新車に比べて価格が安いことです。同じ予算であれば、より上のグレードを選べる可能性もあります。また、納期が新車よりも短い傾向にあるため、早く車中泊を始めたい方にも適しています。
一方で、中古車は一台一台状態が異なるため、慎重な確認が必要です。走行距離や年式はもちろん、修復歴の有無、内外装の傷や汚れ、装備の状態などを細かくチェックする必要があります。特にスペーシアベースの場合、車中泊や仕事でハードに使われていた可能性も考慮し、荷室やマルチボードの状態は念入りに確認したいところです。
また、スペーシアベースは軽商用バンです。そのため、初回車検は新車登録から2年後、それ以降も2年ごととなります。これは乗用車の初回3年、以降2年ごととは異なる点なので、維持費を考える上で念頭に置いておきましょう。
チェックすべき具体的な項目
スペーシア ベースの中古車を探す際には、以下の点を特に注意して確認しましょう。
- マルチボードの状態: 標準装備のマルチボードは車中泊の要です。傷や歪み、固定用アタッチメントの有無、スムーズにモード変更ができるかなどを確認します。
- 荷室の状態: 荷物を積むことが多い車種なので、荷室の床や内張りに大きな傷や汚れがないかチェックします。
- 装備品: グレード(XF、GF)によって標準装備が異なります。自分が欲しい装備(例:USB電源ソケット、オーバーヘッドシェルフ、LEDルームランプの数など)が付いているか確認します。後付けのアクセサリーがある場合は、その状態や取り付け方法も確認しましょう。
- メンテナンス状況: これまでの点検整備記録簿を確認し、定期的なメンテナンスが実施されていたかを確認します。エンジンオイルの交換頻度なども参考になります。
- 試乗: 可能であれば試乗し、エンジン音、ミッションの変速ショック、足回りからの異音、エアコンの効き具合などを自分の感覚で確かめることが大切です。
信頼できる販売店を選び、保証が付いている車両を選ぶと、購入後の安心感が高まります。焦らずに複数の車両を比較検討し、納得のいく一台を見つけることが重要です。
キャンピングカー仕様のスペーシアベースという選択

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スペーシアベースは、そのままでも十分に車中泊を楽しめるポテンシャルを持っていますが、「もっと本格的なキャンピングカー仕様にしたい」と考える方もいるかもしれません。ここでは、スペーシアベースをベースとしたキャンピングカーの可能性について探ります。
「軽キャンパー」としてのスペーシアベース
近年、軽自動車をベースにした「軽キャンパー」が人気を集めています。軽自動車ならではの取り回しの良さや維持費の安さに加え、工夫次第で快適な居住空間を実現できる点が魅力です。スペーシアベースも、その広い室内空間とフラット化しやすい構造から、軽キャンパーのベース車両として注目されています。
ただし、スペーシアベースのキャンピングカーという形で純正の完成車が販売されているわけではありません。多くの場合、キャンピングカービルダーがスペーシアベースをベースにカスタムしたものや、ユーザー自身がDIYでキャンピングカー仕様に仕上げる形になります。
キャンピングカー仕様にするメリット・デメリット
スペーシアベースをキャンピングカー仕様にするメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- 自分だけのオリジナル空間: ビルダーに依頼する場合も、DIYの場合も、自分の好みや用途に合わせた内装や装備を実現できます。
- 快適性の向上: 専用のベッドキット、サブバッテリーシステム、シンク、断熱処理などを施すことで、より長期間・快適に車中泊ができるようになります。
一方、デメリットや注意点としては、以下のようなものが考えられます。
- 費用: 本格的な架装には、それなりの費用がかかります。DIYでも、材料費や工具代が必要です。
- スペースの限界: 軽自動車であるため、搭載できる装備や居住スペースには限りがあります。大人数での利用や、豪華な設備を求めるのには向きません。
- 重量増による走行性能への影響: カスタムによって車両重量が増加すると、燃費や加速性能に影響が出る可能性があります。
- 車検: 大掛かりな改造を行った場合、車検の基準に適合するかどうかを確認する必要があります。構造変更の手続きが必要になる場合もあります。
どんな人に向いているか
スペーシア ベースをキャンピングカー仕様にすることは、以下のような方に特におすすめです。
- 手軽に始められる自分だけの秘密基地が欲しい方。
- DIYが好きで、自分の手で車を作り上げていく過程を楽しめる方。
- 本格的なキャンピングカーは大きすぎる、または予算的に難しいけれど、車中泊の快適性は追求したい方。
- 主に1人または2人で、ミニマムな装備で旅を楽しみたい方。
専門のビルダーに相談したり、DIYの情報を集めたりしながら、自分にとって最適なキャンピングカーの形を見つけていくのも楽しいでしょう。
日本一周も可能な装備と準備方法

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「いつかは日本一周を達成したい」そんな夢を持つ人にとって、スペーシアベースは頼れる相棒になるかもしれません。軽自動車での日本一周は、確かにチャレンジングではありますが、適切な装備と準備をすれば決して不可能ではありません。
軽自動車で日本一周する魅力と課題
軽自動車で日本一周をする魅力は、何と言ってもその手軽さと経済性です。車両価格や維持費、高速道路料金やフェリー代などが普通車に比べて安く抑えられます。また、コンパクトな車体は狭い道や駐車場でも取り回しが良く、観光地巡りにも便利です。
しかし、課題もあります。まず、居住空間や積載スペースが限られているため、荷物の選定や収納に工夫が必要です。長期間の旅になるため、快適な睡眠環境の確保や、体調管理もより重要になります。また、走行性能の面では、長距離移動や山道でのパワー不足を感じる場面もあるかもしれません。
スペーシアベースで日本一周するための装備
スペーシア ベースで日本一周を目指すなら、以下のような装備を検討すると良いでしょう。
- 快適な寝床の確保: 長期間の睡眠は体調維持の基本です。高品質なマットや寝袋、必要であればDIYでしっかりとしたベッドキットを製作します。
- 電源システムの強化: スマートフォンやPCの充電、照明、小型家電の使用など、電力は必須です。大容量のポータブル電源に加え、走行充電システムやソーラーパネルの導入を検討すると、電力の安定供給に繋がります。サブバッテリーシステムを組むのも有効な手段です。
- 収納の工夫: 限られたスペースを有効活用するため、デッドスペースを活かした収納棚のDIYや、ルーフキャリアの活用も考えられます。衣類や食料、生活用品など、荷物はカテゴリー別に整理し、取り出しやすく収納することが大切です。
- 生活用品の充実: 調理器具、食器、ランタン、テーブル、椅子など、車内で生活するための基本的なアイテムを揃えます。洗濯物を干すロープや、簡単な雨よけになるタープなどもあると便利です。
- 安全装備とメンテナンス: タイヤの空気圧チェックやオイル交換など、定期的な車両メンテナンスは欠かせません。パンク修理キットやブースターケーブル、牽引ロープなどの緊急用具も備えておくと安心です。
準備と心構え
装備だけでなく、事前の準備と心構えも重要です。
- ルート計画と情報収集: 大まかなルートを計画し、各地のRVパークや温泉、観光情報などを調べておきます。ただし、計画に縛られすぎず、その時の状況や気分で柔軟に変更できる余裕も持ちたいものです。
- 予算管理: 食費、ガソリン代、宿泊費(有料施設利用の場合)、観光費など、大まかな予算を立てておきます。
- 健康管理: 長旅では体調管理が何よりも大切です。十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
- 精神的な準備: 一人旅の場合は特に、孤独を感じたり、トラブルに遭遇したりすることもあるかもしれません。ポジティブな気持ちを保ち、出会いや経験を楽しむ姿勢が大切です。
スペーシアベースでの日本一周は、多くの工夫と準備が必要ですが、それを乗り越えた先には、かけがえのない達成感と素晴らしい思い出が待っているはずです。
DIYで実現する車内収納テクニック

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スペーシア ベースは多彩な収納スペースを備えていますが、車中泊やアウトドア活動で荷物が増えてくると、さらなる収納力が欲しくなるものです。DIYでオリジナルの収納を作ることで、車内空間をより効率的に、そして自分好みに活用できます。
スペーシアベースの収納ポテンシャル
スペーシア ベースには、元々多くの収納スペースが用意されています。例えば、XFグレードには運転席上部にオーバーヘッドシェルフ、荷室側面にはリヤクォーターポケット、そして全グレードで助手席シートアンダーボックスやインパネ周りのトレーなどが備わっています。
特に注目したいのが、荷室の左右側面にある合計10ヶ所の「ユーティリティナット」です。これはM6サイズのボルトに対応しており、フックや棚、ネットなどを取り付ける際の基点として活用できます。このユーティリティナットを上手に使うことが、DIY収納の鍵となります。
DIY収納のアイデア例
ユーティリティナットや車内のデッドスペースを活用したDIY収納のアイデアをいくつか紹介します。
- 壁面収納の充実: ユーティリティナットを利用して、小型のネットや有孔ボードを取り付ければ、小物を引っ掛けたり、収納ポケットを追加したりできます。また、細いバーを取り付けてS字フックを活用するのも良いでしょう。
- 棚の増設: ユーティリティナットを支点に、軽量な板を使って簡単な棚を増設できます。リヤクォーターポケットの上部空間なども棚の設置場所として考えられます。ただし、耐荷重や走行中の安全性には十分配慮が必要です。
- ベッド下収納の最適化: DIYでベッドを製作する場合、ベッド下の空間を最大限に活かした引き出し式の収納や、ぴったりサイズの収納ボックスを配置するなどの工夫ができます。
- 天井収納ネット: オーバーヘッドシェルフがないGFグレードや、さらに収納を増やしたい場合に、天井付近にネットを張って軽量な物を収納する方法もあります。ただし、運転中の視界を遮ったり、落下したりしないよう注意が必要です。
- マルチボード下の整理: マルチボードを下段や中段で使用する際、その下の空間を有効活用するために、仕切り板を入れたり、薄型の収納ケースを配置したりするのも効果的です。
DIY時の注意点
車内収納をDIYする際には、以下の点に注意しましょう。
- 安全性: 走行中に荷物が飛び出したり、収納自体が破損したりしないよう、しっかりと固定し、十分な強度を持たせることが最も重要です。特に、重量物を収納する場合は慎重な設計が求められます。
- 軽量化: 車両の重量増は燃費や走行性能に影響を与えるため、できるだけ軽量な素材を選びましょう。
- 車内空間の圧迫回避: 収納を増やしすぎると、かえって車内が狭く感じられたり、快適性が損なわれたりすることがあります。必要な収納量と居住空間のバランスを考えることが大切です。
- 脱着の容易さ: 場合によっては、一時的に収納を取り外したいこともあるかもしれません。簡単に脱着できるような工夫をしておくと便利です。
- 車検への適合: 大掛かりな改造や、恒久的な固定方法によっては、車検に影響が出る可能性もゼロではありません。不安な場合は、専門家やディーラーに相談することをおすすめします。
DIYで工夫を凝らした収納は、車内を整理整頓しやすくするだけでなく、愛車への愛着を一層深めてくれることでしょう。
自分に合うスペーシアベースの車中泊キットとは
これまで、スペーシアベースで快適な車中泊を実現するための様々な情報やアイデアをお伝えしてきました。この記事の締めくくりとして、あなたにとって最適なスペーシアベースの車中泊キットを見つけるためのポイントをまとめます。
- スペーシアベースは標準装備のマルチボードで手軽にフルフラット化が可能
- フルフラット時の広さは大人2人が就寝できるダブルベッドサイズに相当
- 段差解消には厚手のマットやエアマットの活用が効果的
- マルチボード下などの空間を荷物収納に利用することで就寝スペースを広く確保
- 2人での車中泊では荷物整理とプライバシー確保、換気が重要
- DIYでのベッド製作は自分好みの空間を実現できるが計画と安全性が鍵
- ニトリなどの折りたたみマットは価格と種類の豊富さで車中泊にも人気
- マット選びは車のサイズ、厚み、収納性、素材、硬さがポイント
- カーテンやシェードはプライバシー保護、遮光、断熱に役立つ必須アイテム
- 車種専用設計のシェードはフィット感が高く快適性向上に貢献
- LEDランタンやポータブル電源は車中泊の利便性を高める
- 中古車選びではマルチボードの状態やメンテナンス状況を要確認
- スペーシア ベースは軽キャンパーのベース車両としても注目されている
- 日本一周のような長期車中泊には電源強化と徹底した荷物管理が求められる
- ユーティリティナットを活用したDIY収納で車内空間を有効活用できる