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セレナルキシオンで後悔しないための購入前チェックポイント完全ガイド

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日産の最上級ミニバン、セレナルキシオンの購入を検討しているものの、後悔しないか不安を感じていませんか。

乗り出し価格が高いだけに、実際の評判や燃費性能、下位グレードとの違いは気になるところです。また、注目のプロパイロット2.0の使い勝手や豪華な内装の質感、さらには値引き情報や中古車市場の動向まで、知りたいことは多いはずです。

この記事では、セレナ ルキシオンの購入で後悔しないために知っておくべき情報を、多角的な視点から詳しく解説します。

記事のポイント

  • ルキシオンの価格と他グレードとの明確な違い
  • プロパイロット2.0のメリットと注意点
  • 実際の燃費性能やユーザーからのリアルな評判
  • 購入で後悔しやすいポイントとその回避策

セレナルキシオン購入で後悔しないために | 価格と装備をまず確認

セレナルキシオン購入で後悔しないために | 価格と装備をまず確認

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  • 乗り出し価格 | 高い理由と見積もり例
  • 他グレードとの決定的な違いを比較
  • ルキシオンの内装と質感を検証
  • プロパイロット2.0の性能と年間費用
  • 購入前に知りたい値引きの情報

乗り出し価格 | 高い理由と見積もり例

乗り出し価格 | 高い理由と見積もり例

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セレナルキシオンの購入を検討する上で、誰もが最初に直面するのがその価格です。結論から言えば、ルキシオンの乗り出し価格は総額で600万円に迫る、あるいは超えることも十分にあり得る高価格帯のモデルです。

公式サイトに掲載されている車両本体価格は484万7700円(2WD、2025年9月現在)からとなっており、これは国産のミドルサイズミニバンとしては最上位クラスに位置します。(参照:日産自動車 セレナ 主要装備一覧

この価格が高いのには明確な理由があります。それは、日産の持つ先進技術や豪華装備が、オプションではなく「標準装備」として数多く搭載されているからです。

具体的には、高速道路でのハンズオフ運転を可能にする「プロパイロット2.0」を筆頭に、ヘッドアップディスプレイ、遮音ガラス、合皮シート、専用デザインの内外装パーツなどが惜しみなく投入されています。

いわば、日産が考える「セレナの理想形」を具現化した「全部乗せ」グレードであり、その価値が価格に反映されているのです。

そして、最終的に支払うことになる「乗り出し価格」は、この車両本体価格に、各種オプション費用と税金・保険料などの諸費用が加算されて算出されます。

では、より現実的な乗り出し価格をイメージするために、人気のオプションを追加した場合の見積もり例を見ていきましょう。

項目内容価格(目安)
車両本体価格セレナ e-POWER LUXION (2WD)4847,700円
メーカーオプション寒冷地仕様(ステアリングヒーター、シートヒーター等)約80,000円
100V AC電源(1500W、車中泊や災害時に活躍)約80,000円
ディーラーオプション後席専用モニター(長距離ドライブの必需品)約150,000円
フロアカーペット、プラスチックバイザー等の基本セット約100,000円
5年間のメンテナンスパック「メンテプロパック」約150,000円
小計(車両+オプション) 約5,407,700円
諸費用自動車税、環境性能割、重量税、自賠責保険料、登録費用など約300,000円
乗り出し価格合計 約5,707,700円

注意:見積もりはあくまで一例です

上記のシミュレーションは、あくまで一般的なケースを想定したものです。選択するオプションの内容やボディカラー(特別塗装色など)、また自動車保険の加入状況や販売会社の方針によって、最終的な乗り出し価格は大きく変動します。

後悔しないためには、必ず正規販売店で詳細な見積もりを取得し、内容を十分に確認することが不可欠です。

このように、実用的なオプションをいくつか追加するだけで、乗り出し価格は570万円を軽々と超えてきます。

この初期投資を「高すぎる」と感じるか、「唯一無二の体験価値」として許容できるかが、ルキシオン選びにおける最初の、そして最大の分岐点となるでしょう。

他グレードとの決定的な違いを比較

他グレードとの決定的な違いを比較

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「約570万円という価格はわかった。では、その価格差に見合うだけの価値が、下のグレードと比べて本当にあるのか?」これは購入検討者が抱く、至極当然な疑問です。

特に比較の俎上に載せられるのが、同じe-POWERを搭載し、セレナの販売を支える人気グレード「ハイウェイスターV」です。

この2つのグレードの車両本体価格の差は、実に約111万円。この大きな価格差の正体は何なのでしょうか。

結論を先に述べると、その核心は、高速道路での「手放し運転」を可能にする『プロパイロット2.0』が搭載されているか否か、この一点に尽きます。

もちろん、約111万円の価格差はプロパイロット2.0だけで構成されているわけではありません。内外装の質感や、日々の運転をより快適にするための様々な装備に違いがあります。両グレードの主な差異を以下の表で比較してみましょう。

装備e-POWER LUXIONe-POWER ハイウェイスターV
運転支援システムプロパイロット 2.0(ハンズオフ機能付)プロパイロット(ナビリンク機能付)
シート表皮質感の高い合皮ジャカード織物/トリコット&合皮コンビ
乗車定員7名(2列目独立キャプテンシート)8名(2列目スマートマルチセンターシート)
ヘッドアップディスプレイ標準装備(プロパイロット2.0情報表示)設定なし
フロントドアガラス遮音ガラス(静粛性向上)UVカット断熱グリーンガラス
外観(フロント)ダークサテン フェンダーフィニッシャーボディ同色
リモートパーキング標準装備(車外から駐車操作)設定なし
車両本体価格(2WD)484万7700円~373万5600円~

このように、価格差にはプロパイロット2.0という絶対的な機能差に加え、内外装の高級感、静粛性、同乗者の快適性、駐車の利便性といった多岐にわたる付加価値が含まれています。

これらの装備一つひとつに価値を見出し、その総額が約111万円という価格差を上回ると判断できるかどうかが、後悔しないグレード選びの重要な鍵となります。

ルキシオンの内装と質感を検証

セレナルキシオンは、そのフラッグシップとしての価格にふさわしい、特別な内装空間が与えられています。他のグレードとの視覚的・触覚的な違いは明確で、車内に乗り込んだ瞬間からその上質さを感じ取ることができます。

最も象徴的なのは、シート素材です。ルキシオンには、しっとりとした手触りの良い合皮シートが標準装備されています。これにより、実用的なファミリーミニバンでありながら、まるで高級セダンのような落ち着きと高級感を演出しています。

さらに、インストパネルやドアトリムにもステッチが施された合皮があしらわれ、ブラック木目調のフィニッシャーと相まって、キャビン全体が統一感のある上質な空間に仕上げられています。

運転席からの眺めもルキシオン専用のものです。まず目に飛び込んでくるのは、12.3インチの大型液晶ディスプレイが2枚シームレスに繋がった「統合型インターフェースディスプレイ」

運転に必要な情報を表示するメーターと、ナビゲーションやエンターテイメントを司るセンターディスプレイが一体化したデザインは、非常に先進的です。これにより、運転中の視線移動が最小限に抑えられ、安全運転にも貢献します。

一方で、ルキシオンならではの構造がもたらす注意点、つまり実用性とのトレードオフも存在します。

ルキシオンは、運転席と助手席の間にアームレストを兼ねた大型の「センターコンソールボックス」が固定されています。

ワイヤレス充電器を備えるなど利便性は高いのですが、このコンソールの存在により、1列目から2列目へのウォークスルー(車内移動)ができません。

小さなお子さんの世話などで車内を移動する機会が多いファミリーにとっては、この点がデメリットと感じられる可能性があります。

また、シートレイアウトは2列目が左右独立した豪華なキャプテンシートを備える7人乗りのみの設定です。

これにより2列目乗員の快適性は格段に向上しますが、最大8人まで乗車したいというニーズには応えられません。

ルキシオンの内装は、質感を最大限に高めるために、一部の実用性を割り切った設計思想に基づいている点を理解しておくことが、購入後の後悔を避けるために重要です。

プロパイロット2.0の性能と年間費用

セレナ ルキシオンを唯一無二の存在たらしめている機能、それがプロパイロット2.0です。

これは、従来の追従走行や車線維持支援をさらに進化させ、高速道路の同一車線内において、ナビで目的地を設定するなどの一定条件下で手放し運転(ハンズオフ)を可能にする、日産の最先端の運転支援技術です。

このシステムは、車両に搭載された7つのカメラ、5つのレーダー、12のソナーが周囲360度の情報を検知し、高精度3D地図データとGPSを組み合わせることで、極めて精緻な車両制御を実現します。

先行車への追従や車線中央の維持はもちろん、追い越し時の車線変更支援や、ナビと連携して高速道路の出口分岐をスムーズに案内してくれるなど、特に長距離・長時間の高速道路走行におけるドライバーの運転負荷を劇的に軽減してくれます。

非常に便利なプロパイロット2.0ですが、購入後に「思っていたのと違う」と後悔しないために、その限界と責任の所在、そして維持費について正しく理解しておく必要があります。

プロパイロット2.0の主な注意点
項目内容と注意点
システムの法的責任・あくまで「運転支援システム」(国土交通省の定義する自動運転レベル2)です。
・運転の主体と責任は常にドライバーにあり、ハンズオフ中も前方から目を離すことは許されません。
・システムが介入を要求した際は、即座にハンドルを操作する必要があります。
利用できない場所トンネル内や高層ビル街など、GPSの電波が届きにくい場所ではハンズオフ機能が自動的に解除され、ハンドル操作が求められます。
利用できない環境大雨、濃霧、吹雪といった悪天候時や、カメラが前方を認識しにくい強い逆光の場面。
・車線が雪で見えない、あるいは工事で不明瞭になっている道路状況。
・上記のような環境では、機能が一部制限されるか、安全のため使用できなくなります。

購入前に知りたい値引きの情報

購入前に知りたい値引きの情報

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総額500~600万円にも達する高額な買い物だからこそ、少しでも安く購入したいと考えるのは当然の心理です。しかし、結論から申し上げると、セレナルキシオンで大きな値引きを引き出すのは非常に難しいのが現実です。

その最大の理由は、ルキシオンが「指名買い」されることが多い特殊なグレードである点にあります。

「プロパイロット2.0によるハンズオフ」という、他社のミニバンにはない明確な購入動機を持つ顧客が多いため、販売店側も無理な値引きをしてまで販売する必要性が低いのです。

また、発売から時間が経っても人気が安定していることも、値引きが渋くなる要因の一つです。

様々な情報を総合すると、期待できる値引き額は、車両本体価格とディーラーオプションの合計額から15万円~25万円程度が現実的なラインとされています。

もちろん、販売店の状況や交渉のタイミング、下取り車の有無によって条件は変動しますが、「50万円引き」のような大幅な値引きはほぼ不可能と考えておいた方が良いでしょう。

しかし、値引き額そのものが厳しくても、トータルでの支払額を抑える方法はあります。ここでは、少しでも好条件を引き出すための具体的な交渉術をご紹介します。

交渉術①:競合車種の見積もりを有効活用する

有効な交渉材料として、競合車種の見積書は大きな力を持ちます。

具体的には、トヨタの「ノア」や「ヴォクシー」の最上級グレード、あるいは価格帯が近い「アルファード」の下位グレードなどの見積もりを事前に取得しておきましょう。

交渉の場で「〇〇社のクルマと価格面で悩んでいる」という姿勢を見せることで、販売担当者から譲歩案を引き出しやすくなる可能性があります。

交渉術②:購入に有利なタイミングを狙う

自動車の販売には、販売会社が販売台数を追い込む「売りやすい時期」が存在します。

特に、年度末決算期である3月や、半期決算にあたる9月は、通常よりも値引きの条件が緩む傾向にあります。この時期を狙って商談を進めるのは、基本的ながらも効果的な戦略です。

交渉術③:オプションサービスでの還元を交渉する

車両本体価格からの値引きが限界に達した場合、交渉の軸を「ディーラーオプション」に移すのも有効な手段です。

「フロアマットやドライブレコーダーをサービスしてくれたら、今日契約します」といった形で、物品でのサービスを交渉してみましょう。販売店側も、金額での値引きより物品サービスの方が対応しやすい場合があります。

交渉術④:支払い方法を工夫する

月々の支払いを抑えたい場合は、数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ設定し、それを差し引いた金額を分割で支払う「残価設定型クレジット」の利用も選択肢の一つです。

ただし、メリットとデメリットを正しく理解する必要があります。

支払い方法の比較(通常ローン vs 残価設定型クレジット)
支払い方法メリットデメリット
通常ローン・総支払額を抑えられる
・完済後は完全に自分の所有物になる
・月々の支払額が高くなりがち
残価設定型クレジット・月々の支払額を低く抑えられる・金利を含めた総支払額は割高になる傾向
・走行距離制限や車両の改造不可などの制約がある

【最重要】値引き交渉よりも効果的な「下取り車の価値最大化」

実は、値引き交渉に固執するよりも、今乗っているクルマの下取り価格をいかに引き上げるかの方が、最終的な支払額に与えるインパクトは大きい場合が多々あります。

ディーラーでの下取り査定は1社のみの評価ですが、車買取専門店は複数存在し、それぞれに得意な車種や販売ルートがあるため、査定額に数十万円の差がつくことも珍しくありません。

ディーラーでの査定額を基準にしつつ、必ず複数の車買取専門店で査定を受け、最も高い価格を提示したところに売却することを強く推奨します。これにより、値引き交渉で苦労する以上の金額を、手軽に確保できる可能性があります。

セレナルキシオンで後悔しないためのポイントを解説

セレナルキシオンで後悔しないためのポイントを解説

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  • 実際の燃費は?e-POWERの実力
  • 買ってよかった?リアルな評判を分析
  • 注意!e-Pedal Stepは完全停止しない
  • 中古車選びで失敗しないポイント
  • まとめ:セレナ ルキシオンで後悔する人の特徴

実際の燃費は?e-POWERの実力

実際の燃費は?e-POWERの実力

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セレナルキシオンは、日産が誇る独自のハイブリッド技術「第2世代e-POWER」を搭載しています。

このシステムは、エンジンを発電専用とし、その電力を使って100%モーターで走行する「シリーズハイブリッド」方式です。これにより、電気自動車(EV)さながらの滑らかで力強いレスポンスと、エンジン音が主役にならない高い静粛性を両立しています。

では、肝心の燃費性能はどの程度なのでしょうか。公式カタログに記載されているWLTCモード燃費は18.4km/Lです。この数値の内訳を見てみると、よりe-POWERの特性が理解できます(出典:日産自動車 セレナ 主要諸元)。

セレナ e-POWER LUXION カタログ燃費(WLTCモード)

  • 市街地モード: 20.4km/L
  • 郊外モード: 19.5km/L
  • 高速道路モード: 17.0km/L

結論として、e-POWERの燃費は走行シーンによって得意・不得意が明確に分かれる特性を持っています。

カタログ値が示す通り、最も得意とするのはストップ&ゴーを繰り返す市街地走行です。減速時に発生するエネルギーを効率よく電力として回収(回生)し、次の発進に活かすことができるため、実燃費でも20km/L近い数値を記録することがあります。

一方で、プロパイロット2.0の活躍が期待される高速道路では、燃費がやや伸び悩む傾向が見られます。一定速度で巡航する場面では、常にモーターを駆動させるための電力をエンジンで発電し続ける必要があり、エネルギー効率の面では不利になりがちです。

オーナーの報告を見ても、高速走行時の実燃費は15km/L~17km/L程度に落ち着くことが多いようです。

つまり、ルキシオンは「長距離移動を“快適”にするためのクルマ」であり、「長距離移動の“燃費”が最も良いクルマ」ではない、という点を理解しておくと、購入後のギャップが少なくなります。

とはいえ、1.8トンを超える重量級ミニバンとしては、トータルで見れば十分に優れた燃費性能を持っていると言えるでしょう。

買ってよかった?リアルな評判を分析

買ってよかった?リアルな評判を分析

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高価な買い物だからこそ、実際に所有しているオーナーの生の声は非常に参考になります。ここでは、インターネット上のレビューや口コミを総合的に分析し、ルキシオンの「良い点」と「気になる点」を深掘りします。

高く評価されているポイント(満足点)

多くのオーナーが「買ってよかった」「後悔していない」と感じているのは、やはりルキシオンにしか無い、あるいはセレナが元来持つ強みに関わる部分です。

プロパイロット2.0がもたらす革新的な運転体験

これは、ほぼ全てのオーナーが絶賛するポイントです。「高速道路での運転の概念が変わった」「長距離移動の疲れが嘘のようになくなった」という声が圧倒的多数を占め、ハンズオフ機能に対する満足度は極めて高いです。

この機能のためだけに高価なルキシオンを選ぶ価値は十分にある、と感じるユーザーが非常に多いようです。

第2世代e-POWERの静かで力強い走り

モーター駆動ならではの、タイムラグのないスムーズで力強い加速フィールは、街乗りから高速まであらゆるシーンで高い評価を得ています。

特に第2世代e-POWERは、発電用エンジンの作動頻度と回転数を巧みに制御することで静粛性が大幅に向上しており、「車内が静かで会話が弾む」と同乗者からの評判も上々です。

乗り心地の良さと「酔いにくさ」

新型セレナは、乗員、特に後席の乗員が「車酔いしにくいこと」を目標の一つに開発されました。

揺れの収まりが早い専用サスペンションや、回生ブレーキの制御を滑らかにすることで、ミニバンにありがちな不快な揺れを大幅に低減。この点も、家族からの評価が高いポイントとなっています。

不満や改善を求める声(注意点)

一方で、先進技術を多く採用したことによる弊害や、コストとのバランスを考えさせられるような不満点も散見されます。

直感的でない純正ナビとソフトウェア

「タッチパネルの反応が鈍い」「メニュー構造が分かりにくい」など、日常的にスマートフォンを使いこなしている世代にとっては、車載ナビゲーションシステムの操作性に不満を感じる声が少なくありません。

ワイヤレスのApple CarPlayに対応している点は評価されていますが、その利用中は車載Wi-Fiが使えないなど、ソフトウェア面の詰めの甘さを指摘する意見もあります。

慣れが必要な独自の操作系

レバーを操作しても常に中央に戻る「モーメンタリ式ウインカー」は、従来の物理的に固定されるタイプに慣れていると、キャンセル操作で誤って反対側に合図を出してしまうことがあります。

また、エアコンなどの操作がタッチパネルに集約されたことで、運転中にブラインド操作がしにくいという声も。これらは、プロパイロットとの連携のために採用された側面もありますが、慣れるまで時間が必要です。

細部のコストダウン?

600万円近い価格帯にもかかわらず、「サンバイザーのミラーに照明がない」「ドアのロックノブが掴みにくい」といった、細部の質感や使い勝手に対して、価格不相応と感じるユーザーもいるようです。

総じて、ルキシオンの評価は「唯一無二の先進機能と優れた走行性能」という大きな長所が、いくつかの「ソフトウェアや操作系の未熟さ」という短所を上回れるかどうか、という点に集約されると言えるでしょう。

注意!e-Pedal Stepは完全停止しない

注意!e-Pedal Stepは完全停止しない

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日産の電動駆動車(e-POWERやEV)を象徴する機能の一つに、アクセルペダルの操作だけで巧みに車速をコントロールできる「ワンペダル」機能があります。

しかし、セレナ ルキシオンに搭載されているのは「e-Pedal Step」という名称であり、かつて日産車に搭載されていた「e-Pedal」とは決定的に仕様が異なるため、特に乗り換えを検討している方は最大限の注意が必要です。

以前のノート e-POWERや先代セレナ e-POWERに搭載されていた「e-Pedal」は、アクセルペダルを完全に離すと、強力な回生ブレーキによって車両がクリープ走行することなく「完全停止」まで可能でした。

この機能は、特に信号や渋滞の多い市街地でブレーキペダルへの踏み替え頻度を劇的に減らし、運転疲労の軽減に大きく貢献していました。

ところが、新型セレナに搭載された「e-Pedal Step」は、アクセルオフで強い減速Gを発生させる点は同じですが、車速が落ちると最終的にはクリープ走行(アクセルもブレーキも踏まずにゆっくり進む状態)に移行し、完全には停止しません。

e-Pedal Stepの最重要注意喚起

車両を完全に停止させるためには、ドライバーが必ずブレーキペダルを踏んで操作する必要があります。先代モデルの「e-Pedal」の感覚で「アクセルを離せば止まる」と思い込んでいると、先行車や障害物に追突する重大な事故につながる危険性があります。

この仕様変更は、購入前に必ず頭に入れておくべき最重要事項です。

この仕様変更の背景には、ブレーキペダルを踏まずに停止することが保安基準に抵触する可能性があるという指摘があったため、という見方もありますが、いずれにせよ利便性が一部後退したと感じるユーザーが多いのは事実です。

さらに、このe-Pedal Step機能は、一度エンジン(システム)を切ると設定がリセットされてしまうため、乗車するたびにスイッチを押してONにする必要があります。

オートブレーキホールド機能は設定が記憶されるようになったにも関わらず、こちらは毎回操作が求められる点も、煩わしいと感じる要因の一つとなっています。

中古車選びで失敗しないポイント

「新車は高すぎて手が出ないけれど、ルキシオンのハンズオフ機能には魅力を感じる…」そう考えて、中古車のセレナルキシオンを探し始める方もいるでしょう。

発売から年数が経ち、少しずつ市場にも流通し始めていますが、中古のルキシオンを選ぶ際には、通常の中古車選びとは異なる、特有のチェックポイントが存在します。

結論として、内外装の綺麗さや走行距離以上に重要な、最大のチェックポイントは「NissanConnectサービスの契約状況」です。

プロパイロット2.0のハンズオフ機能や地図自動更新といった中核機能は、有料プランへの加入が前提となっています(参照:日産公式サイトFAQ)。中古車の場合、前のオーナーが契約を解除していたり、そもそも一度も契約していなかったりする可能性があります。

ハンズオフが使えないルキシオンは、まさに「宝の持ち腐れ」であり、その価値は半減してしまいます。

そこで、後悔しないための中古ルキシオン選びの鉄則を、以下の表にまとめました。

後悔しないための中古ルキシオン選び 3つの鉄則
チェック項目確認すべき具体的な内容
① NissanConnectの契約状況・「プロパイロットプランは現在有効か?」を販売店に明確に質問する。
・可能であれば、ナビ画面などで契約状況を直接確認させてもらう。
・口頭での「大丈夫です」という返答を鵜呑みにしないことが重要。
② 契約の引き継ぎ・再契約・購入後、自分名義で契約をスムーズに引き継げるかを確認する。
・新規で契約し直す必要がある場合、その手順と費用(初期費用など)を事前に日産のディーラー等に問い合わせておく。
③ メーカー保証の継承・新車保証が残っているかを確認し、保証継承が可能か販売店に尋ねる。
・継承には、正規ディーラーでの法定12ヶ月点検相当の「保証継承点検」(有料)が必要。
・高価な電子部品の故障に備え、必ず手続きを行うことを推奨。

もちろん、上記のルキシオン特有のポイントに加え、事故歴や修復歴の有無、エンジンや足回りからの異音、内外装の傷や汚れといった、一般的な中古車のチェックも疎かにはできません。

しかし、その価値の根幹をなす機能が確実に利用できる状態にあるかを見極めることが、後悔しない中古車選びの絶対条件となります。

まとめ:セレナルキシオンで後悔しないためのポイント

この記事では、セレナ ルキシオンの購入で後悔しないために知っておくべき様々な情報をご紹介しました。

最後に、記事全体の要点をリスト形式でまとめます。

  • セレナルキシオンはプロパイロット2.0が最大の特徴
  • 乗り出し価格はオプション込みで600万円近くになる
  • 高速道路でのハンズオフ運転は疲労を大幅に軽減する
  • ハンズオフ機能の利用には年間契約のプラン加入が必須
  • 専用の合皮シートなど内装の質感は高い
  • ハイウェイスターVとの価格差は約110万円
  • e-POWERの燃費は街乗りで効果を発揮する
  • 高速走行がメインだと燃費は伸び悩む傾向
  • 純正ナビの操作性はスマートフォンに及ばないとの評判
  • e-Pedal Stepはアクセルオフで完全停止しない
  • モーメンタリ式のウインカーレバーは慣れが必要
  • 7人乗りのキャプテンシート仕様のみで8人乗りはない
  • フロントシート間はコンソールで仕切られウォークスルー不可
  • 中古車はNissanConnectの契約状況を確認することが重要
  • 先進技術に価値を感じるユーザー向けのグレード

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