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ヴォクシーを車中泊仕様に改造!DIYで理想の空間を作る方法を解説

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広々とした室内空間が魅力のヴォクシーで、もっと自由に旅を楽しみたいと考えたことはありませんか。ヴォクシーの車中泊使用への改造は、週末のアウトドアから長期のクルマ旅まで、あなたのカーライフを格段に豊かにする可能性を秘めています。

本格的なキャンピングカー仕様へのミニバン改造は魅力的ですが、費用や手間が気になる方も多いでしょう。しかし、心配はいりません。専門業者によるキットはもちろん、費用を抑えたい方向けのキャンピングカー中古という選択肢もあります。

さらに、身近なニトリのアイテムを活用したり、便利なテーブルを設置したりと、手軽なDIYでも7人乗りモデルのヴォクシーを快適な空間に変えることは十分に可能です。

この記事では、あなたのスタイルに合わせたヴォクシーの車中泊改造について、基本的な考え方から具体的な方法、そして快適性を高めるアイデアまでを網羅的に深く掘り下げて解説します。

記事のポイント

  • ヴォクシーの特性を活かした多様な改造アイデア
  • 予算や目的に合わせた改造方法の選び方
  • DIYで車中泊仕様にするための具体的な手順
  • 快適な車中泊を実現する便利グッズの活用術

目次

ヴォクシーを車中泊仕様に改造する前に知っておくこと

ヴォクシーを車中泊仕様に改造する前に知っておくこと

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  • 初心者向けミニバン改造の基本
  • 本格的なキャンピングカー仕様とは
  • 費用を抑えるキャンピングカー中古の選択
  • 7人乗りモデルでの改造ポイント
  • 車中泊用ベッドキットの種類と選び方

初心者向けミニバン改造の基本

初心者向けミニバン改造の基本

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ヴォクシーのようなミニバンは、その広い室内空間とシートアレンジの多様性から、車中泊改造のベース車両として非常に人気があります。

初心者がミニバン改造を始めるにあたり、まず重要なのは「どのような車中泊スタイルを目指すか」を明確にすることです。これが全ての設計の基礎となります。

なぜヴォクシーは車中泊に向いているのか

ヴォクシーが車中泊のベースとして選ばれるのには明確な理由があります。まず、圧倒的な室内空間の広さです。

特に室内高は1,400mm以上あり、車内での着替えや移動が比較的容易に行えます。また、シートを格納すれば広大なフラットスペースが出現し、これがベッドスペースの土台となります。

燃費性能もミニバンクラスでは良好で、長距離移動のコストを抑えられる点も大きな魅力と言えるでしょう。

改造の第一歩と基本アイテム

改造の第一歩は、純正シートを倒してフルフラット化することです。

しかし、多くのミニバンではシートを倒しただけでは完全なフラットにはならず、シートの継ぎ目や構造による凹凸が残ってしまいます。この凹凸は睡眠の質を大きく下げる原因となるため、解消することが最優先課題です。

この問題を解決するために、市販のマットやクッション、自作のベッドキットなどが必要になります。

まずは手軽に始められる基本アイテムとして、以下の3点を揃えるのがおすすめです。

基本アイテム主な役割選び方のポイント
車中泊用マットシートの凹凸を吸収し、快適な寝床を作る最重要アイテム。快適性を求めるなら厚さ5cm以上が目安。高反発タイプがおすすめです。
サンシェード窓からの光や外からの視線を遮り、プライバシーを確保する。車種専用品が隙間なくフィットします。断熱効果のある素材を選ぶと夏冬ともに快適性が向上します。
LEDランタン火を使わずに、夜間の車内を安全に照らす照明。USB充電式や電池式が主流。暖色系の光はリラックス効果があります。

これらの基本アイテムを揃え、実際に一度車中泊を体験してみることで、「もっとこうしたい」という具体的な要望が見えてきます。

そこから自分のスタイルに合わせて徐々にステップアップしていくのが、失敗の少ない改造の進め方です。

改造時の構造変更申請について

DIYで改造を行う際は、車の構造や安全基準を理解しておくことが重要です。

特に、シートの取り外しや大幅な内装の変更は「構造変更」に該当し、運輸支局での手続きが必要になる場合があります。例えば、乗車定員が変わる改造(シートを外して定員を減らすなど)は、必ず構造変更申請が必要です。

無申請のままだと違法改造となり、車検に通らないだけでなく、安全上の問題も生じます。自信がない場合は、専門業者に相談しましょう。

本格的なキャンピングカー仕様とは

本格的なキャンピングカー仕様とは

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ヴォクシーの改造をさらに進めると、市販のキャンピングカーに匹敵するような本格的な仕様にすることも可能です。

これは、単に寝るだけのスペースを作るのではなく、車内で生活が完結するような設備を整えることを指します。これにより、旅の自由度と快適性は飛躍的に向上します。

主要なキャンピング設備

本格仕様で導入される主な設備には、以下のようなものがあります。それぞれの役割と導入のポイントを表にまとめました。

設備名主な役割・特徴導入のポイント・注意点
サブバッテリーシステムエンジン停止後も家電を使えるようにする電源。ポータブル型と車両設置型がある。使用したい家電の消費電力に合わせた容量・出力選びが重要。安全性のため設置は専門業者推奨。
シンク(給排水設備)車内での手洗いや簡単な洗い物を可能にする。給水・排水タンクをセットで設置。タンク容量は10L〜20Lが一般的。冬場の凍結対策や衛生管理(定期的な清掃)が必要。
冷蔵庫食材や飲み物を保冷する。DC12Vで動くコンプレッサー式が省電力で高性能。容量は30L〜50Lが主流。設置スペースと放熱スペースの確保が必要。
電子レンジ食品の温めを可能にし、食生活を豊かにする。高出力の電源が必須。定格出力1500W以上のインバーターが必要。使用時のバッテリー消費が激しい点に注意。
FFヒーターエンジン停止中に車内を暖める燃焼式ヒーター。冬の車中泊の必需品。車両の燃料タンクから燃料を供給。排気ガスの車外排出など、安全な設置が絶対条件。
ベンチレーター(換気扇)車内の空気を効率的に換気する。調理時の匂いや夏場の熱気を排出するのに有効。

専門ビルダーに依頼する流れ

オーダーメイドで依頼する場合、一般的に以下のステップで進行します。

ステップ内容ポイント
1. 相談・ヒアリングビルダーの店舗を訪れ、用途、必要な設備、予算などの要望を伝える。理想の車中泊スタイルを具体的にイメージして伝えるとスムーズです。
2. プランニング・見積もりヒアリング内容を基に、ビルダーがレイアウト案と詳細な見積もりを作成する。不明な点は納得がいくまで質問し、プランを練り上げます。
3. 契約最終的なプランと見積もりに合意し、正式に契約を結ぶ。契約内容や納期をしっかりと確認しましょう。
4. 車両製作ベース車両に、設計通り専門スタッフが架装作業を行う。製作期間は仕様により異なり、数ヶ月かかるのが一般的です。
5. 納車完成した車両の最終確認を行い、操作説明を受けて引き渡しとなる。設備の動作を一つ一つ確認し、使い方をマスターしましょう。

本格的な仕様は非常に魅力的ですが、その分費用も高額になり、数百万円の追加費用がかかることも珍しくありません。

また、多くの設備を搭載すると車両重量が増加し、燃費や走行性能に影響が出る可能性も考慮しておく必要があります。

費用を抑えるキャンピングカー中古の選択

費用を抑えるキャンピングカー中古の選択

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「本格的なキャンピングカー仕様に憧れるけれど、新車やフルオーダーは予算的に厳しい…」という方にとって、キャンピングカーの中古車は非常に魅力的な選択肢となります。賢く選べば、理想の車中泊カーをお得に手に入れることが可能です。

中古車選びのメリットとデメリット

中古車を選ぶ最大のメリットは、やはり価格です。新車に比べて大幅に費用を抑えられます。

また、前のオーナーが必要な装備を一通り揃えてくれている場合が多く、購入後すぐ快適な車中泊を始められる点も魅力です。しかし、注意すべきデメリットも存在します。

中古キャンピングカー選びで失敗しないための内見ポイント

中古車を選ぶ際には、ベース車両の状態だけでなく、キャンピング設備である「架装部分」のチェックが非常に重要です。以下のポイントを重点的に確認しましょう。

チェック項目具体的な確認ポイント
ベース車両走行距離、年式、修復歴はもちろん、エンジン音、オイル漏れ、タイヤの摩耗、下回りのサビなどを確認。
電装系サブバッテリーの電圧や劣化状態(製造年を確認)、インバーターや各電装品(照明、冷蔵庫等)が正常に作動するかを全て試す。配線が素人っぽく雑ではないかもチェック。
水回りシンクの蛇口から水が出るか、ポンプの作動音は正常か、給排水タンクやホースに水漏れやひび割れ、カビなどがないかを確認。
内装・家具ベッドマットのへたりや汚れ、家具のガタつきや破損、扉の開閉がスムーズかなどを確認。雨漏りの形跡(天井や窓際のシミ)がないかは特に注意深く見る。
メンテナンス履歴前のオーナーがどのようにメンテナンスしていたかを確認できると安心です。整備記録簿などがあれば必ず目を通しましょう。

信頼できるキャンピングカー専門店で購入することも重要なポイントです。専門店であれば、架装部分に関する知識が豊富で、購入後のメンテナンスやトラブルにも的確に対応してもらいやすく、安心してカーライフを楽しめます。

7人乗りモデルでの改造ポイント

7人乗りモデルでの改造ポイント

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ヴォクシーには7人乗りと8人乗りのモデルがありますが、特に7人乗りモデルは2列目シートが独立したキャプテンシートになっているのが特徴です。このシートアレンジは、車中泊改造においてメリットとデメリットの両方があり、その特性を理解することが重要です。

7人乗りと8人乗りの比較

どちらのモデルが自分のスタイルに合うか、特徴を比較してみましょう。

モデル2列目シートメリットデメリット
7人乗り独立キャプテンシート・移動が楽なウォークスルーが可能
・2列目の座り心地が快適
・ベッド化の際にシート間の隙間を埋める工夫が必要
8人乗りベンチシート・倒した際に比較的フラットな面を作りやすい・ウォークスルーが不可
・7人乗りに比べ2列目の快適性は劣る

7人乗りモデルを改造する際のポイントは、この2列目シートをどう活かすか、あるいはどう処理するかです。

キャプテンシートを活かしたレイアウト例

7人乗りモデルの2列目シートをどう活かすか、代表的なレイアウト例を表にまとめました。

レイアウト例概要メリットデメリット
シート活用型2列目シートをリクライニングさせ、ベッドの一部として組み込む。・乗車定員を維持できる
・シートの快適さを活かせる
・シート間の隙間や凹凸を埋める工夫が必要
・完全なフラットになりにくい
片側撤去型片側の2列目シートを取り外し、そのスペースに収納家具などを設置する。・ベッドスペースと居住空間を両立
・収納力が大幅にアップする
・乗車定員が減る(構造変更申請が必要)
・シートの取り外しに手間がかかる
前方格納型2列目シートを最前方にスライド・格納し、後方空間にベッドフレームを組む。・広大なベッド下収納を確保できる
・完全なフラットベッドを実現しやすい
・ベッド設営時にシートを動かす手間がかかる
・2列目シートが使えない

車中泊用ベッドキットの種類と選び方

車中泊用ベッドキットの種類と選び方

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ヴォクシーの車中泊改造で最も重要な要素がベッドです。快適な睡眠は、旅の質を大きく左右します。

市販されているベッドキットには様々な種類があり、それぞれの特徴を深く理解して自分のスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。

主要なベッドキットの比較

種類特徴メリットデメリットこんな人におすすめ
フラットタイプ分割されたマットをサイドボックスや床に敷き詰めてベッドを形成するシンプルなタイプ。・設置が比較的簡単
・価格が手頃なものが多い
・ベッド下の収納スペースを確保しやすい
・マットの収納場所が必要
・走行中はマットを片付ける必要がある
・展開・収納に少し時間がかかる
設営の手軽さとコストを重視する人、DIYのベースにしたい人
跳ね上げタイプ車の壁に、ベッドマットを蝶番などで固定し、使わないときは左右に跳ね上げて収納する。・積載と居住性を両立しやすい
・ベッド展開・収納が素早くできる
・自転車など大きな荷物も積載可能
・フラットタイプより高価になる傾向
・車内幅が少し狭くなる
・構造が複雑な分、重量が増す
荷物の積み下ろしが多い人、素早いセッティングを求める人
フレーム式アルミやスチール製のフレームを組み立て、その上にマットを置くタイプ。イレクターパイプDIYもこの一種。・軽量で着脱が簡単
・ベッド下の空間を広く有効活用できる
・構造がシンプルで耐久性が高い
・組み立てに少し手間がかかる場合がある
・フレームの脚がフロアの凹凸に干渉しないか確認が必要
・マットとフレームが別々でかさばる
ベッド下の収納力を最大限に活かしたい人、ベッドを完全に撤去することがある人

購入前に確認すべきこと

ベッドキットを選ぶ際は、種類の違いだけでなく、以下の点もリストアップして確認しましょう。

確認項目チェックする具体的なポイント
マットの素材と厚み寝心地を左右するウレタンの厚みや硬さを確認。表面生地(レザー/ファブリック)は汚れにくさや肌触りで選ぶ。
対応年式とグレード自分の車の年式、7人/8人乗りなどに適合しているか必ず確認。
納期と保証受注生産品は納期が数ヶ月かかる場合も。製品保証の有無や期間も事前に確認しておくと安心。

ヴォクシーを車中泊仕様に改造 | 具体的な方法を解説

ヴォクシーを車中泊仕様に改造 | 具体的な方法を解説

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  • イレクターパイプを使ったベッドDIY
  • 便利さを高めるテーブルの設置方法
  • ニトリのマットを活用した快適空間
  • 電子レンジも使える電装システムの構築
  • 収納力を上げるためのアイデア集

イレクターパイプを使ったベッドDIY

イレクターパイプを使ったベッドDIY

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「市販のベッドキットは高価…」「自分の車にピッタリ合うサイズのものが欲しい」という方には、イレクターパイプを使ったベッドのDIYが最もポピュラーで、かつ満足度の高い選択肢です。

イレクターパイプは、スチールパイプにプラスチックをコーティングした製品で、多種多様なジョイントと組み合わせることで、プラモデル感覚で自由に骨組みを作ることができます。

DIYのメリット

イレクターパイプを使ったDIYには、市販品にはない多くのメリットがあります。

メリット詳細
圧倒的なコストパフォーマンス市販キットが10万円以上するのに対し、材料費2〜4万円程度での製作が可能です。予算を大幅に抑えることができます。
完全なオリジナル設計車の内装形状や積みたい荷物の高さに合わせ、ミリ単位での自由設計が可能です。自分だけの理想のレイアウトを実現できます。
作る楽しみと愛着試行錯誤しながら自分の手で作り上げる過程は、最高の趣味になります。完成した自作ベッドへの愛着は格別です。

DIYに必要な工具と材料

DIYを始める前に、必要な工具と材料をリストアップして準備しましょう。

分類主なアイテムリスト
工具パイプカッター、メジャー、サインペン、イレクターパイプ専用接着剤、ゴムハンマー、電動ドリル、タッカーなど
材料イレクターパイプ、各種プラスチックジョイント、アジャスター(高さ微調整用)、天板用の合板(厚さ12mm程度)、クッション材、レザーや布生地など

製作のステップとコツ

以下のステップに沿って作業を進めることで、失敗なく丈夫なベッドを製作できます。

ステップ作業内容成功のコツ
1. 設計車内の寸法を正確に測定し、設計図を作成します。DIYの成否は設計で9割決まります。床の傾斜や壁の湾曲を考慮し、脚の位置を慎重に決めてください。
2. 材料調達設計図を基に、必要なパイプやジョイント、合板などを購入します。ホームセンターのカットサービスを利用すると、正確かつ楽に材料を揃えることができます。
3. 仮組み接着剤を使わずに全てのパーツを組み立て、実際に車内に設置してみます。この段階でサイズやガタつきを徹底的に確認し、必要であれば微調整を行います。
4. 本組み(接着)問題がなければ、パーツを分解し、専用接着剤を使いながら再度組み立てて固定します。接着剤は強力なため、一度接着すると修正は困難です。焦らず慎重に作業を進めてください。
5. 天板製作カットした合板にクッション材を貼り、タッカーでレザーや布生地を張り込みます。生地を引っ張りながらタッカーを打つと、シワなくきれいに仕上がります。角の処理が腕の見せ所です。

イレクターパイプで車中泊ベッドを自作!設計から完成までの完全ガイド」では、車中泊用のベッドキットのDIYについて詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

便利さを高めるテーブルの設置方法

便利さを高めるテーブルの設置方法

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車中泊において、ベッドの次に快適性を左右するのがテーブルの存在です。車内で食事をしたり、パソコン作業をしたり、ちょっとした物置として使ったりと、テーブルがあるだけで車内での過ごし方の質が劇的に向上します。

様々なテーブルの設置スタイル

車内にテーブルを設ける方法は様々です。それぞれの特徴を理解し、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。

テーブルスタイル特徴こんなシーンにおすすめ
センターテーブル(着脱式)ベッド中央部を外し、支柱と天板を設置するタイプ。ダイネット(リビング)形式になる。複数人での食事や団らん。パソコン作業など広いスペースが必要な時。
サイドテーブル(折りたたみ式)壁面に取り付け、必要な時にだけ展開して使う。ベッド上でくつろぎながらのティータイム。スマートフォンや本の置き場所に。
スライドテーブルバックドアを開けた際、荷室から引き出して使う。車外調理の作業台になる。キャンプ場などで車外調理を楽しみたい時。汚れる作業を車外で行いたい時。
ポータブルテーブルアウトドア用の小型テーブルを車内に持ち込む。最も手軽な方法。まずは手軽にテーブルを試したい時。車内・車外問わず使いたい時。

DIYでテーブルを自作する場合、天板の素材や脚の固定方法に工夫を凝らすことで、使い勝手とデザイン性を両立できます。

例えば、天板の裏に蝶番と折りたたみ式の脚を取り付ければ、簡単にオリジナルテーブルが完成します。設置する際は、乗降時や車内移動の際に邪魔にならないサイズと位置を考えることが重要です。

ニトリのマットを活用した快適空間

車中泊用のマットは専用品が多く販売されていますが、「お、ねだん以上。」でおなじみのニトリのマットレスも、多くの車中泊ユーザーから絶大な支持を得ています。その理由は、価格の手頃さと品質のバランスの良さにあります。

なぜニトリが選ばれるのか?

アウトドア専用品は高機能ですが、数万円することも珍しくありません。

一方、ニトリのマットレスなら数千円から購入でき、気軽に試せます。また、安価であるため、車の内装の出っ張りに合わせてカッターでカットするなどのDIYに踏み切りやすいのも大きなメリットです。

中身がスポンジ状のウレタンフォームなので、カバーを外せば誰でも簡単に加工できます。

おすすめのニトリ製品と活用法

ニトリの豊富なラインナップの中から、特に車中泊で人気の製品とその活用法をご紹介します。

製品名特徴主な活用法
6つ折り軽量幅狭コンパクトごろ寝マットレス収納時のコンパクトさが最大の魅力。幅のバリエーションも豊富。車中泊のメインマットとして。2枚組み合わせればヴォクシーの車内幅にフィット。
3つ折り高反発マットレス体が沈み込みすぎず、寝心地が良い。厚みも5cm以上と十分。寝心地を最優先したい場合に。シートの大きな凹凸もしっかり吸収してくれる。
3WAYフロアクッションクッション、座椅子、マットとして使える。部分的な段差埋めに最適。シート間の隙間や足元の傾斜を補正するのに使用。複数を組み合わせて使うのも有効。

これらの製品を単体で使うだけでなく、複数の製品を組み合わせることで、より快適な寝床を作り出すことができます。

例えば、ベースに高反発マットレスを敷き、隙間をフロアクッションで埋める、といった合わせ技が有効です。自分の車のシート形状と予算に合わせて、最適な組み合わせを見つけるのも楽しみの一つです。

電子レンジも使える電装システムの構築

電子レンジも使える電装システムの構築

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車中泊の快適性を劇的に向上させるのが、電装システムの導入です。これにより、車中泊は単なる宿泊から「移動するマイルーム」へと進化します。

特に電子レンジが使えるようになると、食事の準備が格段に楽になり、旅の質が大きく変わります。

電源の選択肢:ポータブル電源 vs サブバッテリー

種類特徴メリットデメリット
ポータブル電源バッテリーとインバーターが一体になった持ち運び可能な電源。・購入してすぐに使える
・工事不要で手軽
・車外に持ち出せる
・大容量モデルは高価で重い
・車内での置き場所と固定方法が必要
・充電が別途必要
サブバッテリー車両に専用バッテリーを搭載し、走行充電器などで走行中に充電するシステム。・一度設置すれば置き場所に困らない
・走行中に自動で充電される
・大容量システムを構築しやすい
・導入コストが高い
・専門的な知識と取り付け作業が必要
・車両重量が増加する

インバーターと出力の重要性

家庭用のAC100V家電を使うためには、バッテリーの直流(DC12V)を交流(AC100V)に変換するインバーターが必要です。ポータブル電源には内蔵されています。

電子レンジのような高出力(700W〜1300W程度)の家電を使いたい場合は、インバーターの定格出力が最低でも1500W以上ある製品を選ぶ必要があります。

また、インバーターには「正弦波」と「矩形波(疑似正弦波)」の2種類があります。パソコンやスマートフォンの充電器、マイコン制御の家電などは精密な波形を要求するため、家庭用コンセントと同じ「正弦波」タイプのインバーターを選ばないと、故障の原因になる可能性があります。価格は高くなりますが、安心してあらゆる家電を使うためには正弦波タイプが必須です。

安全な電装システムのために

電装系のDIYは、火災などの重大な事故につながる危険性があります。配線には必ず適切な太さのケーブルを使用し、バッテリーと電装品の間には必ずヒューズを設置するなど、安全対策を徹底してください。

知識に不安がある場合は、絶対に無理をせず、電装に詳しい専門業者に依頼することを強く推奨します。

収納力を上げるためのアイデア集

収納力を上げるためのアイデア集

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車中泊では、限られたスペースにいかに効率よく荷物を収納するかが快適さの鍵を握ります。「生活感」をいかに抑え、すっきりと機能的な空間を作るかが腕の見せ所です。

デッドスペースを活かす収納術

車内のデッドスペースを有効活用するためのアイデアを表にまとめました。

収納場所アイデア概要活用のポイント
ベッド下フレーム式ベッドの下に生まれる広大な空間を利用する。高さや幅が揃った収納ボックスを使うと、スッキリと無駄なく収納できる。
荷室後部スライドレールを取り付け、引き出し式の収納庫をDIYする。重い荷物も楽に取り出せ、奥のスペースまで有効活用できる。
天井カーゴネットや収納棚を設置し、軽量な荷物を収納する。衣類やブランケットなど、かさばるが軽い物の収納に最適。
シート背面市販のシートバックポケットを取り付ける。スマートフォンや地図、小物などを整理するのに役立つ。

100均グッズ活用術

高価な専用品だけでなく、100円ショップのアイテムも収納力アップに大きく貢献します。

グッズ名主な使い方ワンポイントアドバイス
突っ張り棒窓の上部に取り付け、カーテンレールやタオル掛けとして使用。S字フックと組み合わせれば、小物を吊るす収納としても活躍。
メッシュパネル(ワイヤーネット)壁面やサイドボックスの側面に取り付け、収納スペースを増設。結束バンドで固定し、専用のフックやカゴを組み合わせることで自由にカスタマイズ可能。
各種収納ケース調理器具や洗面用具など、細々とした物を種類別に整理。透明なケースを選ぶと中身が一目でわかり、スタッキングできるタイプだと効率的。

収納のコツは、「全ての物に住所を決める」ことです。使用頻度に合わせて収納場所を決め、使ったら必ず元の場所に戻すことを徹底するだけで、車内は常にすっきりと片付いた状態を保てます。

ヴォクシーの車中泊仕様への改造のポイント

この記事では、ヴォクシーを快適な車中泊仕様に改造するための様々な方法と、具体的なアイデアを深く掘り下げて解説しました。

重要なのは、いきなり完璧を目指すのではなく、自分のスタイルに合わせて少しずつ育てていくことです。

最後に、理想のヴォクシー車中泊改造を実現するためのポイントをまとめます。

  • ヴォクシーは広い室内空間と燃費の良さで車中泊のベースに最適
  • 改造の第一歩は自分の車中泊スタイル(目的、人数、頻度)を明確にすること
  • 初心者はまず市販マットでシートの凹凸を解消し一度体験してみるのがおすすめ
  • 本格的なキャンピングカー仕様はサブバッテリーやシンク、FFヒーターなどを装備する
  • 費用を抑えたい場合は架装部分の状態をよく確認してキャンピングカー中古車を選ぶ
  • 7人乗りモデルはウォークスルーの利便性を活かしたレイアウトが鍵となる
  • ベッドキットは設営の手軽さならフラット、積載性なら跳ね上げ、収納力ならフレーム式
  • イレクターパイプDIYは低コストで完全オリジナル設計のベッドが作れる
  • DIYの成功は事前の正確な採寸と設計にかかっている
  • 着脱式や折りたたみ式のテーブルは車内の快適性を大きく向上させる
  • 電子レンジなど高出力家電を使うには定格出力1500W以上の電源システムが必要
  • 電装DIYは安全第一で、自信がなければ専門業者に依頼する
  • サイドボックスやベッド下、天井などのデッドスペースを収納に活用する
  • あなたのアイデアと工夫次第でヴォクシー車中泊改造の可能性は無限に広がる

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