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車中泊をムーヴで楽しむ方法|マット選びからDIYまで徹底解説

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「軽自動車のムーヴで快適な車中泊ができるのだろうか?」と疑問に思っていませんか。実は、少しの工夫でムーヴは立派な宿泊拠点に変わります。

この記事では、ムーヴでの車中泊を成功させるための具体的なフルフラットのやり方から、寝心地を左右するマットやプライバシーを守るカーテンの選び方まで詳しく解説します。市販の車中泊キットを使う方法はもちろん、費用を抑えたい方向けの自作アイデアも紹介。

さらに、コンテやキャンバス、カスタムといった派生モデルでのポイントや、本格的なキャンピングカー仕様への改造についても触れていきます。

あなたにぴったりのスタイルを見つけて、ムーヴでの自由な旅を始めましょう。

記事のポイント

  • ムーヴで車中泊を快適にするための基本
  • フルフラット化や自作DIYの具体的な方法
  • 必須アイテム(マット・カーテン等)の選び方
  • 派生車種(コンテ・カスタム等)との違い

ムーヴで車中泊はできる?事前に知っておくべきこと

  • シートを倒してフルフラットにするやり方
  • コンテやキャンバス、カスタムとの違い
  • ムーヴで車中泊する際の注意点とは
  • 本格的なキャンピングカー仕様への改造事例

シートを倒してフルフラットにするやり方

シートを倒してフルフラットにするやり方

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ムーヴで快適な車中泊を実現するための最初の、そして最も重要なステップは、就寝スペースをいかにフラットにするかという点に尽きます。

残念ながら、多くの年式のムーヴではシートを倒すだけでは完全なフラットにはなりません。シートの継ぎ目や構造上の凹凸、そして微妙な傾斜が残ってしまい、これが快眠を妨げる大きな原因となります。

シートアレンジの基本と限界

ムーヴにはいくつかのシートアレンジがありますが、車中泊で主に利用されるのは後部座席を前に倒す「ラゲッジモード」です。これにより広大なスペースが生まれるものの、倒した背面と荷室フロアの間には顕著な段差が生じます。

また、前席を後ろに倒す「リクライニングモード」も、座面と背もたれの間に大きな隙間と段差ができるため、そのまま寝るのは現実的ではありません。

段差解消の具体的な方法

この避けられない段差を解消するには、主に3つのアプローチが考えられます。それぞれの特徴を比較し、ご自身に合った方法を見つけてみてください。

方法特徴メリットデメリットこんな人におすすめ
① 詰め物で調整家にある毛布やクッション、衣類などで凹凸を物理的に埋める、最も手軽な方法です。・コストがほぼかからない
・すぐに試せる
・寝ている間にズレやすい
・安定感に欠ける
まずはお試しで車中泊を体験してみたい方
② 市販品を活用「段差解消クッション」などの専用品を使用します。空気で膨らませるエアタイプや硬めのウレタン製などがあります。・設置が簡単
・安定した土台を作れる
・購入費用がかかる
・車内に合うサイズ選びが必要
DIYが苦手で、手軽に寝心地を改善したい方
③ DIYでベッドを製作木材やパイプでベッドフレームを自作し、完全に水平な寝床を構築します。寝心地を徹底的に追求する最適解です。・寝心地が最も良い
・ベッド下を収納に活用できる
・手間、時間、費用がかかる
・ある程度の技術や知識が必要
寝心地にこだわり、自分だけの空間を作りたい方

DIYでベッドを製作する場合、一般的には加工しやすく安価なSPF材や、強度のある合板(ベニヤ板)が材料としてよく使われます。車内の凹凸を避けるように脚を配置し、フレームの上に板を渡す「すのこ」のような構造がシンプルで作りやすいでしょう。

さらに本格的な方法として、軽量で頑丈なアルミフレームやイレクターパイプを使う方法もあります。これらは分解・組み立てが容易なため、普段使いと車中泊の切り替えをスムーズに行いたい場合に特に有効です。

ポイント

DIYは少しハードルが高いと感じるかもしれませんが、最近はホームセンターの木材カットサービスが充実しています。

面倒なノコギリ作業をプロにお任せすれば、あとは自宅でプラモデルのように組み立てるだけなので、意外と挑戦しやすいですよ!

イレクターパイプで車中泊ベッドを自作!設計から完成までの完全ガイド」では車中泊用のベッドキットのDIYについて詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

コンテやキャンバス、カスタムとの違い

「ムーヴ」と一括りに言っても、ダイハツにはコンテ、キャンバス、そして内外装をドレスアップしたカスタムといった、個性豊かな派生モデルが存在します。

これらの車種はプラットフォームを共有しつつも、コンセプトやデザインが異なるため、車中泊の適性にも少しずつ違いが見られます。

ムーヴコンテ:空間効率に優れたスクエアボディ

2016年に生産終了したものの、中古車市場で今なお高い人気を誇るのがムーヴコンテです。

その最大の魅力は、角張ったスクエアなボディ形状にあります。これにより、特に室内幅と壁面の垂直性が確保されており、空間の無駄が非常に少ないのが特徴です。

荷物の積載やベッドの設置において、丸みを帯びたデザインの車よりもレイアウトの自由度が高く、車中泊には非常に向いているモデルと言えるでしょう。

中古で探す際は、燃費性能が向上した後期モデル(2011年以降)が狙い目です。

ムーヴキャンバス:利便性とデザイン性の両立

可愛らしいデザインと両側スライドドアが特徴のムーヴキャンバスは、特に女性から高い支持を得ています。

スライドドアは、狭い駐車スペースでも隣の車を気にせず大きくドアを開けられるため、荷物の出し入れや乗り降りに大変便利です。しかし、デザインを優先しているためか、他のモデルに比べて室内高が若干低い傾向にあります。

車中泊において天井の高さは居住性に直結するため、室内での着替えや座って過ごす際に、少し窮屈さを感じる可能性があることは念頭に置いておくと良いでしょう。

ムーヴカスタム:上質な内装と走行性能

ムーヴカスタムは、標準モデルをベースに、より精悍でスタイリッシュな内外装を与えられたモデルです。

標準のムーヴと比べて室内長や室内幅が若干狭くなりますが、内装に目を向けると、シートの生地が上質なものに変わっていたり、本革巻きのステアリングが採用されていたりと、質感が大幅に向上しています。

また、ターボエンジンを搭載したグレードは、高速道路の合流や追い越し、坂道での走行に余裕が生まれ、長距離移動のストレスを軽減してくれます。

車内で過ごす時間の質や、移動そのものの快適性を重視する方には最適な選択肢です。

主要モデルの室内寸法比較(参考)

年式やグレードにより数値は変動しますが、各モデルのコンセプトの違いを比較する目安としてください。

車種室内長 (mm)室内幅 (mm)室内高 (mm)特徴
ムーヴ (6代目)2,0801,3201,280走行性能と居住性のバランスが良い標準モデル。
ムーヴカスタム (6代目)2,0801,3201,280精悍な内外装と、ターボ設定など走りの良さが魅力。
ムーヴコンテ2,0001,3351,350四角いボディで空間効率に優れ、DIY向き。
ムーヴキャンバス2,1801,3451,275スライドドアが便利だが、室内高はややタイト。

このように、ご自身のムーヴや、これから購入を検討しているモデルの特性を深く理解することが、より良い車中泊計画の第一歩となります。

ムーヴで車中泊する際の注意点とは

ムーヴで車中泊する際の注意点とは

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手軽に始められるムーヴでの車中泊ですが、安全で快適な時間を過ごすためには、いくつかの重要な注意点を理解し、対策を講じる必要があります。

楽しい思い出が苦い経験に変わらないよう、以下のポイントを必ず守ってください。

【最重要】安全・健康に関する特に重要な注意点

車中泊において、何よりも優先すべきは安全の確保です。特に以下の2点は身体に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、必ず理解しておきましょう。

リスク項目危険性・課題具体的な対策・予防策
エコノミークラス症候群限られたスペースで長時間同じ姿勢でいると、血流が滞り血栓が発生。この血栓が肺などに飛ぶと、重篤な症状である「肺塞栓症」を引き起こす危険があります(参照:厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」)。・最低でも1時間に1回は車外でストレッチを行う
・足首を回したり、ふくらはぎを軽く揉む
・体を締め付けない楽な服装で就寝する
・こまめに水分を補給する
一酸化炭素(CO)中毒冬場の寒さ対策としてエンジンをかけたまま就寝すると、降雪や風向きで排気ガスが車内に逆流し、気づかぬうちに中毒症状に陥る可能性があります(参照:JAF「雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?)。就寝時は必ずエンジンを停止する
・暖房はFFヒーターやポータブル電源+電気毛布で確保
・保温性の高い冬用寝袋やカイロを活用する

快適性を保つための注意点

安全を確保した上で、旅の快適性を維持するためのポイントも重要です。周囲への配慮や季節への対応が、楽しい車中泊を続ける秘訣です。

課題項目問題点・マナー具体的な対策
駐車場所の選定とマナー車中泊はどこでも許可されているわけではありません。「道の駅」はあくまで休憩施設であり、長期滞在やキャンプ行為(車外での調理など)はマナー違反です。・RVパークやオートキャンプ場など公認施設を利用する
・公共駐車場では夜間の騒音に配慮し、静かに過ごす
ゴミは必ず分別し、責任を持って持ち帰る
季節ごとの環境変化夏は熱中症、冬は低体温症や窓の結露が大きな課題となります。対策なしでは快適な睡眠は困難です。・【夏】サンシェード、ポータブル扇風機、網戸で遮光と換気
・【冬】断熱性の高いシェードで窓を覆い、保温性の高い寝袋を使用
・【結露対策】就寝前に少し窓を開けて換気する

「自分くらいは大丈夫だろう」という油断が、大きな事故やトラブルに繋がります。

特にエンジンをかけたままの就寝は、絶対にやめましょう。安全対策を万全にしてこそ、心から車中泊を楽しむことができますよ。

本格的なキャンピングカー仕様への改造事例

本格的なキャンピングカー仕様への改造事例

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ムーヴでの車中泊体験を重ね、その魅力に深くはまった方が次に行き着くのが、より本格的な「キャンピングカー仕様」への改造です。

これは専門的な知識や相応のコストが必要になりますが、実現できれば旅のスタイルは一変し、快適性と利便性は市販のキャンピングカーに迫るものになります。

快適な居住空間を作り出す内装改造

中心となるのは、やはりベッドの常設化です。

単にフラットにするだけでなく、高さを出して二段ベッド構造にすることで、ベッド下を大容量の収納スペースとして恒久的に確保できます。これにより、旅の荷物で寝るスペースが圧迫されるという、車中泊で最も多い悩みが根本的に解決します。

さらに、断熱材を内張りに追加したり、天井や壁に木材を貼って「バンライフ」風の内装に仕上げたりと、アイデア次第で可能性は無限に広がります。

電化製品を自由に使うための電源システム

車中泊の快適性を劇的に向上させるのが、サブバッテリーシステムの構築です。

これは、車の走行用バッテリーとは別に、居住空間で使う電気を供給するための専用バッテリー(サブバッテリー)を搭載するものです。走行中にオルタネーター(発電機)からサブバッテリーへ充電し、エンジン停止中は蓄えた電力で照明、冷蔵庫、スマートフォン、PCなどを自由に使えます。

さらに、屋根にソーラーパネルを設置すれば、停車中も太陽光で充電が可能になり、長期の旅でも電力の心配が少なくなります。

インバーターの役割

サブバッテリーの電気は直流(DC12V)ですが、家庭用の電化製品は交流(AC100V)で作動します。この直流を交流に変換するために必要なのが「インバーター」という機器です。

インバーターを導入することで、車内で使える電化製品の幅が格段に広がります。

これらの改造は、電気系統の知識や木工技術が求められるため、自信がない場合は無理せずプロのキャンピングカービルダーに相談するのが賢明です。

最近では軽自動車ベースのキャンピングカー製作を得意とする業者も増えています。まずは相談から始めてみるのも良いでしょう。

快適な車中泊をムーヴで実現するための工夫

快適な車中泊をムーヴで実現するための工夫

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  • 市販されている便利な車中泊キット
  • 100均で揃うアイテムの自作アイデア
  • 寝心地を改善するマットの選び方
  • プライバシーを守るカーテンの重要性
  • 長期滞在での食事や収納のポイント
  • 快適な車中泊をムーヴで実現するためのポイント

市販されている便利な車中泊キット

市販されている便利な車中泊キット

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「DIYは時間も技術もなくて難しい…」と感じる方や、「手軽に、でも質の高い車中泊環境を整えたい」という方にとって、市販されている専用の車中泊キットは非常に心強い味方です。初期投資はかかりますが、その分、快適性と利便性を確実にもたらしてくれます。

市場には様々なキットが存在しますが、特に人気が高いのは以下の2種類です。

車種専用設計ベッドキット

これは、ムーヴの車内形状に合わせて精密に設計されたベッドキットです。多くはスチール製のフレームとマットがセットになっており、説明書通りに組み立てるだけで、誰でも簡単に、完全にフラットで安定したベッドスペースを作り出すことができます。

車種専用ならではのフィット感は抜群で、まるで純正オプションのような仕上がりになります。分割式になっているものが多く、不要な時はコンパクトに収納できる点も考慮されています。

価格は数万円からと安くはありませんが、「時間を買う」「快適性を買う」という意味では、十分にその価値があると言えるでしょう。

車種専用サンシェードセット

フロント、サイド、リアの全ての窓にぴったり合うようにカットされたサンシェードのフルセットで、遮光性、断熱性、保温性に優れています。

吸盤で貼り付けるタイプが主流で、取り付け・取り外しは非常に簡単。汎用のシェードと違い、窓との間に隙間がほとんどできないため、外からの光や視線を完全にシャットアウトできます。

これにより、昼間でも車内を真っ暗にして仮眠をとったり、安心して着替えをしたりすることが可能になります。

ポイント

車中泊キットを選ぶ際は、ご自身のムーヴの年式と型式に適合しているかを必ず確認してください。

同じ「ムーヴ」でも、モデルチェンジによって窓の形や内装の寸法が微妙に異なっているため、適合しないものを購入してしまうと使えない場合があります。

100均で揃うアイテムの自作アイデア

100均で揃うアイテムの自作アイデア

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「車中泊はしてみたいけど、初期費用はできるだけ抑えたい」そんな方にこそ挑戦してほしいのが、100円ショップのアイテムを駆使した自作グッズです。アイデアと工夫次第で、驚くほど安価に、そして実用的な車中泊グッズを作り出すことができます。

ここでは代表的な自作アイデアを4つご紹介します。

DIYアイデア主な材料作り方・活用のポイント期待できる効果
突っ張り棒カーテン・突っ張り棒
・布、クリップ
車内のアシストグリップ間に突っ張り棒を渡し、布を通すだけで完成。運転席と後部座席を手軽に仕切れます。プライベート空間の確保
銀マット製サンシェード・銀マット
・段ボール(型紙用)
窓の形に合わせて型紙を作り、銀マットをカットしてはめ込みます。全窓分作ると効果が最大になります。高い断熱・遮光効果
ワイヤーネット収納・ワイヤーネット
・結束バンド、S字フック
ネットを結束バンドで組立て、シート背面などに設置。S字フックで小物を吊るし、空間を立体的に活用します。収納力の大幅アップ
LEDライトの活用・電池式LEDライト
(タッチ式、ガーランド式など)
配線不要で、天井や壁など好きな場所に貼り付けるだけ。夜間の車内を優しく照らします。夜間の照明確保、雰囲気作り

100円ショップは、まさに車中泊DIYの宝庫です。

店内を「これは何かに使えないか?」という視点で歩いてみると、思わぬ発見がたくさんありますよ。まずは失敗を恐れず、簡単なものから作ってみるのがおすすめです。

車中泊のおすすめグッズ!100均で揃える快適アイテムと活用術」でも、車中泊におすすめの100均グッズについて紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

寝心地を改善するマットの選び方

寝心地を改善するマットの選び方

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どれだけ素晴らしい景色の中で車中泊をしても、夜ぐっすり眠れなければ、翌日の活動に響いてしまいます。寝心地を左右する最も重要なギア、それがマットです。

良いマットは、シートの凹凸を吸収し、地面からの冷気や熱を遮断し、体を優しく支えるという3つの重要な役割を担います。

車中泊で使われるマットには、主に以下の3つのタイプがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。ご自身のスタイルに合ったものを選びましょう。

マットの種類メリットデメリットこんな人におすすめ
インフレーターマット・バルブを開けると半自動で膨らむ
・クッション性と断熱性のバランスが良い
・収納がコンパクト
・価格がやや高め
・穴が開くと修理が必要
快適性と設営の手軽さを両立したい方
ウレタンマット・広げるだけですぐ使える
・パンクの心配がなく頑丈
・比較的安価
・収納サイズがかさばる
・クッション性は製品差が大きい
耐久性とコストを重視する方
エアマット・厚みを自由に調整可能
・収納サイズが最も小さい
・家庭用ベッドに近い寝心地
・空気を入れる手間がかかる
・素材によっては寝返り音が気になる
収納性と最高の寝心地を追求する方

ムーヴに最適なマットを選ぶポイント

ムーヴのような軽自動車での車中泊には、厚さが5cm〜8cm程度のインフレーターマットが最もバランスが取れていておすすめです。シートの段差をしっかり吸収できるクッション性を持ちながら、収納時はコンパクトになり、限られた車内スペースを圧迫しません。

また、マットを選ぶ際の最も重要なポイントは「サイズ」です。購入前に、ムーヴのシートを倒した状態の幅と長さをメジャーで正確に測りましょう。

一般的なシングルサイズのマット(幅60cm前後)を2枚並べるのが定番ですが、車内の微妙な凹凸やタイヤハウスの出っ張りを考慮し、少し余裕を持ったサイズ選びが重要です。マット同士を連結できるモデルを選ぶと、寝ている間にマットがズレて隙間ができるのを防げます。

車中泊の布団選びはニトリが正解!快適睡眠のためのおすすめ商品紹介」では、車中泊におすすめのニトリの寝具について紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

プライバシーを守るカーテンの重要性

プライバシーを守るカーテンの重要性

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車内がどれだけ快適でも、外からの視線を感じていては心からリラックスすることはできません。

プライバシーを確保し、安心して過ごせる「個室」を作り出すために、カーテンやシェードは絶対に欠かせないアイテムです。その役割は、単に外からの視線を遮るだけではありません。

カーテンが持つ主な役割は、以下の通りです。

役割具体的な効果
遮光性駐車場や道の駅の強い街灯、早朝の朝日などを遮り、安眠をサポートします。遮光等級が高い生地を選ぶと、より効果的です。
断熱・保温性窓は車内で最も熱の出入りが激しい場所です。多層構造のシェードや厚手のカーテンは、夏の熱気や冬の冷気の侵入を防ぎ、車内を快適な温度に保ちます。
防犯性車内が見えないようにすることで、車上荒らしなどの犯罪抑止に繋がります。「車内に高価なものは無い」と外部にアピールする効果も期待できます。

また、カーテンの取り付け方法は、求める機能性や予算に応じて選ぶことができます。それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

取り付け方法特徴・メリットデメリット・注意点
吸盤・マグネットタイプ最も手軽な方法。必要な時にだけピタッと貼り付け、不要な時はすぐに外せます。複数の車で使い回したい場合にも便利です。長期間の使用で吸盤の吸着力が劣化することがあります。また、マグネットは金属部分にしか取り付けられません。
ピラー利用タイプ車の柱(ピラー)の内張りの隙間に金具を差し込み、カーテンワイヤーや突っ張り棒を渡します。比較的しっかりと固定でき、窓全体を覆いやすいのが特徴です。ピラーの形状や隙間の有無によっては、取り付けが難しい場合があります。
レールタイプ窓枠にカーテンレールを固定する最も本格的な方法。家庭のカーテンのようにスムーズに開閉でき、使い勝手は抜群です。一度設置すると取り外しが困難です。両面テープの跡が残ったり、車に加工が必要になったりする場合があります。

走行中のカーテン使用は絶対NG!

運転席・助手席の窓にカーテン類を設置したまま走行することは、運転者の視界を著しく妨げます。道路交通法では、運転者の視野を妨げるような状態で運転することが禁じられており、これに該当する恐れがある大変危険な行為です。

大きな事故に繋がりかねませんので、車を動かす前には必ず取り外すか、完全に開けた状態にしてください。

車中泊で目隠しはいらない?車中泊のリスクと対策について解説」でも、車中泊用の目隠しについて詳しく解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

長期滞在での食事や収納のポイント

長期滞在での食事や収納のポイント

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1泊2日の短期旅行から、数日間にわたる長期の車中泊旅へステップアップする時、重要になるのが「食事」と「収納」のマネジメントです。

生活感が出やすいこの2点をうまくコントロールすることが、長期旅を快適に続ける秘訣となります。

安全で楽しい車内での食事

車内で調理をする際の最大のテーマは「安全性」です。特にカセットコンロなど火器を使用する場合は、一酸化炭素中毒を防ぐため、必ず複数の窓を全開にし、十分すぎるほどの換気を行ってください。

火を使わずに安心して調理できる、ポータブル電源とIHクッキングヒーターや電気ケトル等を組み合わせるのが最も安全です。

以下に、手軽に作れるおすすめの簡単車中飯メニューをご紹介します。

おすすめメニュー特徴・ポイント主な調理器具・食材
レトルト活用丼パックご飯を温め、レトルトの具をかけるだけ。洗い物がほとんど出ない、最も手軽でスピーディーなメニューです。・パックご飯
・レトルト食品(カレー、牛丼など)
メスティン炊飯固形燃料を使えば、ほったらかしで美味しいご飯が炊けます。炊き立てご飯の味は格別で、キャンプ気分を味わえます。・メスティン(アルミ製の飯ごう)
・固形燃料、ポケットストーブ
袋麺クッキングお湯さえ沸かせれば、立派な一食になります。カット野菜や卵、ウインナーなどを追加すれば栄養バランスも向上します。・鍋、ケトル
・袋麺、好みの具材

ゴミの処理は最大の課題

食事以上に重要なのがゴミの処理です。道の駅やサービスエリアのゴミ箱は、家庭ゴミの投棄を想定していません。

旅で出たゴミは、悪臭が出ないようにビニール袋でしっかりと密封し、責任を持って自宅まで持ち帰りましょう。

「散らからない」収納術

軽自動車の限られたスペースでは、効率的な収納が不可欠です。「どこに何があるか分からない」「荷物をどかさないと寝られない」という状況は、大きなストレスになります。

以下の基本ルールを意識するだけで、車内は劇的に片付きます。

収納の基本ルール具体的な方法・ポイント
① 定位置管理全ての物に「住所」を決めます。「衣類はこのボックス」「調理器具はこのケース」というように定位置を決めるのが散らからない第一歩です。
② 使用頻度で分ける毎日使うもの(歯ブラシ、タオルなど)はすぐに取り出せる場所に。たまにしか使わないもの(雨具など)はベッドの下など、アクセスの悪い場所で構いません。
③ 立体的に使う床面積が限られているなら、空間を縦に使いましょう。シートバックポケットやワイヤーネット棚、天井のストレージネットなどを活用して収納力をアップさせます。

収納のコツとして、コンテナボックスの色を用途別に変えるのもおすすめです。

例えば「青は衣類」「赤は食料」「緑はアウトドアギア」のように分ければ、蓋を開けなくても中身が分かり、荷物を探す時間が大幅に短縮できますよ。

快適な車中泊をムーヴで実現するためのポイント

記事のポイントをまとめます。

  • ムーヴは軽自動車ながら工夫次第で快適な車中泊が可能
  • 最初の課題はシートを倒した際の段差解消にある
  • 段差はクッションやDIYベッドで完全にフラット化できる
  • 寝心地を最終的に決定づけるのは質の良いマット
  • プライバシー確保と安眠のためにカーテンやシェードは必須アイテム
  • 遮光性や断熱性を考慮して選ぶと快適性が向上する
  • 100円ショップのアイテムでカーテンや収納棚の自作も楽しめる
  • DIYが苦手なら完成度の高い市販の車種専用キットが便利
  • コンテは空間効率、カスタムは質感、キャンバスは利便性にそれぞれ特徴がある
  • 走行中の運転席・助手席でのカーテン使用は法律違反で大変危険
  • エンジンをかけたままの就寝は一酸化炭素中毒のリスクがあり絶対に避ける
  • エコノミークラス症候群予防のため定期的なストレッチと水分補給を
  • 車中泊が許可された場所を選びルールとマナーを守ることが大前提
  • 火器の使用は十分な換気を行い安全を最優先する
  • ゴミは必ず持ち帰り責任を持って処理する
  • 荷物の定位置を決めデッドスペースを活用するのが収納のコツ
  • ムーヴの特性を理解し工夫を重ねることで最高の移動式秘密基地になる

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