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フリード・シエンタ以外の選択肢は?コンパクトミニバンの選び方完全版

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コンパクトミニバンの購入を検討する際、多くの方がホンダのフリードとトヨタのシエンタを候補に挙げるのではないでしょうか。ただ、「フリードやシエンタ以外にもっと良い選択肢はないだろうか?」と感じている方も少なくないはずです。

実のところ、フリードとシエンタのどっちがいいかという比較情報があふれる一方で、デザインが少しダサいと感じたり、購入後の後悔を避けたいという思いから、他の車種を探している方もいらっしゃいます。

また、フリード・シエンタのライバルとして日産が新型車を投入する噂や、よりコンパクトなソリオという選択肢も気になるところです。

中には、現在シエンタに乗っていて、次はフリードへ乗り換えを検討している方や、新型フリードが売れてないという噂の真偽を確かめたい方もいるでしょう。

この記事では、そうした疑問や不安を解消し、あなたにとって最適な一台を見つけるための決め手となる情報を提供します。

記事のポイント

  • フリードとシエンタ以外のライバル車の実力
  • 2大人気車種の隠れたメリット・デメリット
  • 車中泊を軸にした最適な車種の選び方
  • 購入後に後悔しないためのチェックポイント

フリード・シエンタ以外の選択肢は?探す前に知っておきたい車種情報

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  • フリード、シエンタのライバル車は日産にあるか?
  • コンパクトさ重視ならソリオも選択肢に
  • デザインがダサいという評価は本当か
  • シエンタやフリードで後悔する点とは
  • 新型フリードが売れてないという噂の真相

フリード、シエンタのライバル車は日産にあるか?

フリード、シエンタのライバル車は日産にあるか?

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結論から言うと、2025年現在、フリードやシエンタと全く同じ土俵で競合する日産車は存在しません。しかし、日産の動向はコンパクトミニバン市場を検討する上で非常に重要であり、将来的なライバル登場の可能性は十分にあります。

現在、日産で7人乗車が可能な小型車としては「NV200バネット」がありますが、これは商用バンをベースとしており、乗り心地や内装の質感、先進安全装備の面でフリードやシエンタとは性格が大きく異なります。

特に、リアサスペンションが商用車特有のリーフスプリング形式であるため、後席の乗り心地は乗用車として設計されたフリードやシエンタには及びません。

日産の切り札「e-POWER」の可能性

日産がコンパクトミニバン市場に参入する場合、最大の武器となるのが独自のハイブリッド技術「e-POWER」です。

エンジンは発電に徹し、100%モーターで走行するため、電気自動車のような静かで滑らかな加速が大きな魅力です。アクセルペダルの操作だけで加減速をコントロールできるワンペダル感覚の運転も、一度体験すると虜になるかもしれません。

この技術を搭載したコンパクトミニバンが登場すれば、市場の勢力図を大きく変えるポテンシャルを秘めています。

過去の挑戦と未来への期待

日産も過去に「キューブキュービック」や「ラフェスタ」といったコンパクトな3列シート車を販売していましたが、市場の主流がスライドドア付きのハイトワゴンへと移行する中で、惜しまれつつも姿を消しました。この厳しい市場で成功するためには、フリードやシエンタにはない明確な価値が求められます。

実際に、日産は中期経営計画で国内市場への新型車投入を明言しており、その中にコンパクトミニバンが含まれているという噂は絶えません。

もし登場すれば、e-POWERの走りに加え、先進運転支援技術「プロパイロット」も大きな武器となるでしょう。高速道路での運転疲労を大幅に軽減するプロパイロットが搭載されれば、長距離移動が多いファミリー層にとって非常に魅力的な選択肢となります。

ポイント

現状では直接のライバルはいませんが、「数年待てば日産から魅力的な選択肢が出るかも?」という期待感はありますね。車の買い替えタイミングと合わせて、日産の今後の発表に注目する価値はあります。

コンパクトさ重視ならソリオも選択肢に

もし3列シートが必須でなく、「とにかく運転しやすく維持費も安いコンパクトな車がいい」というのであれば、スズキのソリオは非常に有力な選択肢です。

ソリオは「コンパクトトールワゴン」または「プチバン」と呼ばれるカテゴリーに属し、フリードやシエンタよりも一回り小さいボディサイズが特徴です。このサイズ感が、狭い路地や駐車場での取り回しに絶大な効果を発揮します。

詳細スペックで見るサイズ感の違い

具体的な数値で比較すると、その違いは一目瞭然です(参照:Honda公式サイトトヨタ公式サイトSUZUKI公式サイト)。

車種全長全幅室内高最小回転半径乗車定員
フリード(AIR/AIR EX)4,265mm1,695mm1,270mm/1,280mm5.2m6人/7人
シエンタ4,260mm1,695mm1,300mm5.0m5人/7人
ソリオ3,790mm1,645mm1,365mm4.8m5人

上の表からも分かる通り、ソリオは全長が約50cmも短く、最小回転半径も軽自動車に迫るレベルです。それでいて室内高は3車種の中で最も高く、頭上空間に圧倒的な開放感があります。

後席の足元空間も驚くほど広く、スライドドアも装備しているため、ファミリーカーとしての実用性も十分です。

ソリオが輝く具体的な利用シーン

ソリオの魅力は、日々の生活の中でこそ実感できます。

例えば、入り組んだ住宅街での対向車とのすれ違い、スーパーの狭い駐車スペースでの車庫入れなど、フリードやシエンタでは少し気を使う場面でも、ソリオなら軽快にこなせます。

また、車重が軽いため発進もスムーズで、ストップ&ゴーの多い市街地走行も得意です。

注意点:ソリオはあくまで5人乗り

ソリオの最大の注意点は、乗車定員が5人であることです。

たまにでも6人以上乗せる機会がある場合は、選択肢から外れてしまいます。また、搭載されるハイブリッドシステムは、モーターがエンジンを補助する「マイルドハイブリッド」が主流で、燃費性能ではシエンタの本格的なハイブリッドに一歩譲ります。

あくまで「広い室内を持つコンパクトカー」という位置づけで考える必要があります。

価格がフリードやシエンタに比べて手頃なのも魅力の一つ。購入費用や税金、タイヤなどの消耗品費まで含めたトータルコストを抑えたいユーザーにとって、検討する価値のある一台と言えるでしょう。

デザインがダサいという評価は本当か

デザインがダサいという評価は本当か

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「シエンタやフリードは便利そうだけど、デザインが少しダサい…」という声は、確かによく聞かれます。

しかし、これは個人の好みが大きく影響する部分であり、両車のデザインコンセプトを理解すると、その評価は変わるかもしれません。

シエンタ:個性的で親しみやすい「ツール感」

現行の3代目シエンタは、「シカクマル」をテーマにした、角の取れた親しみやすいデザインが特徴です。

どこかヨーロッパの商用車のような道具感(ツール感)があり、機能性を形にしたようなデザインは、特に女性やデザインにこだわりを持つ層から高い評価を得ています。「ダサい」と感じる方は、このユニークな個性が馴染まないのかもしれません。

内装も同様で、ファブリック素材を大胆に使ったインパネや、大きな収納ポケットなど、温かみと機能性を両立させた空間が広がります。

特に上位グレードの鮮やかなカラーアクセントは、車内を明るく楽しい雰囲気にしてくれます。

フリード:王道でスタイリッシュな「上質感」

一方、新型フリードは、先代の良さを引き継ぎつつ、よりシンプルで洗練されたデザインへと進化しました。

上位モデルのステップワゴンにも通じるクリーンな水平基調のデザインは、多くの人に受け入れられやすい王道のスタイルです。派手さはありませんが、飽きが来ず、上質な印象を与えます。

内装は、インパネ上部をすっきりさせ、運転席からの視界を広く確保。ステアリングの奥ではなく、インパネ上部に配置されたメーターは視線移動が少なく、安全運転にも貢献します。

素材の質感も高く、落ち着いたリビングのような居心地の良さを感じさせます。また、SUVテイストの「クロスター」は、専用のグリルやバンパー、ルーフレールが装備され、アクティブな雰囲気で個性を演出できます。

結局のところ、デザインは好みの問題です。「ダサい」という他人の評価に惑わされず、ご自身が毎日見て「いいな」と思えるかどうかを大切にするのが一番です。

ぜひ実車を見て、全体の雰囲気、特に内装の質感や居心地を体感してみてください。

シエンタやフリードで後悔する点とは

シエンタやフリードで後悔する点とは

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どちらも非常に完成度の高い車ですが、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する可能性はゼロではありません。

後悔を避けるためには、それぞれの弱点や注意点を事前に、そして具体的に把握しておくことが重要です。

ここでは、購入後に後悔しやすいポイントを分かりやすく比較表にまとめました。

比較項目シエンタで後悔しやすい点フリードで後悔しやすい点
3列目シート床下格納のためシートが薄く、大人の長距離乗車は困難です。「あくまで緊急用」と割り切る必要があります。左右跳ね上げ式のため、格納時も荷室の横幅が狭くなります。横幅のある大きな荷物を積む際に不便を感じる可能性があります。
内装・装備機能的ですが、グレードによってはプラスチックの質感が目立ち、チープに感じることがあります。高度駐車支援「アドバンストパーク」(ハンドル操作も自動)の設定がなく、駐車支援機能はシエンタに一歩譲ります。
走行関連7人フル乗車時の高速道路など、負荷がかかる場面でパワー不足を感じることがあります。ハイブリッドモデルのカタログ燃費がシエンタより若干劣るため、燃費を最優先する方にはネックになる場合があります。

これらの後悔ポイントは、裏を返せばそれぞれの車の「個性」とも言えます。

例えば、フリードの3列目シートは格納時に邪魔になる一方、シート自体はシエンタより厚く座り心地が良いというメリットがあります。

試乗の際には、ただ運転するだけでなく、実際に3列目シートの出し入れを試し、全ての席に座ってみる、荷室に普段積むものを載せてみる、といった具体的なシミュレーションをすることが、後悔しない車選びの鍵となります。

新型フリードが売れてないという噂の真相

「新型フリードは、ライバルのシエンタに比べて売れてない」という話を聞いたことがあるかもしれません。この噂は、半分は本当で、半分は誤解を含んでいます。

「販売台数でシエンタに及ばない」という点は事実です。2022年に先行してフルモデルチェンジしたシエンタは、発売以来、常に販売ランキングの上位に位置し、コンパクトミニバン市場をリードしています。

新型フリードも非常に好調な売れ行きを見せていますが、月間の販売台数でシエンタを上回ることは稀です。

フリードとシエンタの販売競争の歴史

この2台の販売競争は、初代フリードが登場した2008年から続く長年のライバル関係です。

世代交代のタイミングによって、販売台数の優劣は常に入れ替わってきました。モデル末期のフリードを新型シエンタが圧倒することもあれば、その逆もありました。

つまり、現在の状況はあくまで「シエンタがモデルチェンジで先行している」というサイクルの一場面に過ぎないとも言えます。

しかし、これを「売れてない」と結論づけるのは早計です。

フリードはホンダの最量販車種の一つであり、専門家評価も高い

新型フリードは、月販ランキングで常にトップ10に入る人気車種であり、N-BOXを除けばホンダの登録車の中で最も売れているモデルです。

つまり、市場全体で見れば「非常によく売れている車」なのです。ライバルがあまりにも強すぎるだけで、フリード自体の商品力が低いわけではありません。

その証拠に、新型フリードは専門家からの評価が非常に高く、2024-2025年の日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。これは、使い勝手、走行性能、内外装の質感といった総合的な完成度の高さが認められた結果です。

むしろ、圧倒的な販売力を持つトヨタのシエンタに対して、これだけの販売台数を維持していること自体が、フリードの根強い人気と高い実力を証明していると言えるでしょう。

フリード・シエンタ以外にはない魅力 | 両者の使い勝手を比較

フリード・シエンタ以外にはない魅力 | 両者の使い勝手を比較

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  • 結局フリードとシエンタどっちがいいのか
  • シエンタからフリードへの乗り換えはアリ?
  • 車中泊での使いやすさを比較
  • 購入の決め手となる3列目シートの収納
  • フリードとシエンタ以外も見た上での最適解

結局フリードとシエンタどっちがいいのか

結局フリードとシエンタどっちがいいのか

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ここまで様々な角度から比較してきましたが、最終的に「フリードとシエンタ、どっちがいいのか?」という問いに対する答えは、「ユーザーが何を最も重視するか」によって変わります。

ご自身のライフスタイルや車の使い方を想像しながら、どちらがよりフィットするか、以下の比較表でチェックしてみましょう。

こんな使い方・考え方の方には…おすすめの車種と理由
小さなお子様がいるファミリーシエンタ
2列目ベン-チシートは車内でのお子様の世話がしやすく、床も低いためご自身での乗り降りが安心です。
友人や両親など大切な人を乗せたいフリード(6人乗り)
独立した2列目キャプテンシートが格別な快適性を提供。上質な内装と落ち着いた乗り心地でおもてなしに最適です。
アウトドアや趣味で荷物を積みたいシエンタ or フリード+
3列目を格納して完全フラットな荷室が必要ならシエンタ。車中泊の快適性をとことん追求するなら専用設計のフリード+がおすすめです。
コストパフォーマンスと街乗りを重視シエンタ
優れた燃費性能と手頃な価格設定、小回りの良さが日々の使い勝手に貢献します。
内外装の質感と長距離の快適性を重視フリード
落ち着いたデザインと素材感、高速走行時の安定性が長距離運転の満足度と安心感を高めます。

このように、どちらが優れているかという視点ではなく、どちらがご自身のライフスタイルにより深く寄り添ってくれるか、という観点で選ぶことが、購入後の満足度に繋がる最も大切なポイントです。

シエンタからフリードへの乗り換えはアリ?

シエンタからフリードへの乗り換えはアリ?

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結論として、シエンタからフリードへの乗り換えは十分に「アリ」です。

特に、シエンタを使っていく中で感じた特定の不満点を解消したい場合には、フリードが最適な受け皿になる可能性があります。もちろん、その逆の乗り換えも、目的によっては非常に有効な選択となります。

どのような場合に乗り換えを検討する価値があるのか、それぞれの動機を比較表で見てみましょう。

乗り換えのポイント「シエンタ」から「フリード」へ乗り換える動機「フリード」から「シエンタ」へ乗り換える動機
後席の快適性子供が成長し、パーソナルな空間を確保したい。独立した2列目キャプテンシートで、大人が乗っても快適に過ごせる空間が欲しい。(乗り換えの主な動機にはなりにくいですが、ベンチシートの方が小さなお子様の世話はしやすいというメリットがあります。)
内外装の質感機能的なデザインも良いが、もう少し落ち着きのある上質な内外装を求めたい。飽きのこない王道デザインに魅力を感じる。(こちらも主な動機にはなりにくいですが、明るく個性的なデザインやカラーリングを好む場合はシエンタが魅力的に映ります。)
走行性能高速道路や長距離の移動が多く、より安定感のあるしっかりとした走りを求める。長距離運転の疲労を軽減したい。燃費性能を最優先したい。日々のランニングコストであるガソリン代をとにかく節約したい。
荷室の使い勝手(跳ね上げ式シートのフリードに対し、荷室の広さで優位性はありませんが、床が低いので背の高い荷物は積みやすいです。)仕事や趣味で長尺物などを積むため、完全にフラットで広大な荷室が絶対に必要。フリードの跳ね上げ式シートが用途に合わない。

どちらの車種もリセールバリュー(再販価値)が高いため、数年乗った後の乗り換えでも、比較的少ない負担で実現できる可能性があるのも、この2台の強みです。

車中泊での使いやすさを比較

車中泊での使いやすさを比較

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近年、人気の高まる車中泊。コンパクトミニバンは、その手軽なサイズ感から車中泊のベース車としても注目されています。

フリードとシエンタは、どちらも車中泊に適していますが、その使い勝手には明確な違いがあります。

荷室のフラットさで選ぶならシエンタ

シエンタは、3列目シートを2列目の下に格納することで、比較的簡単に広大なフルフラット空間を作り出せるのが強みです。

純正アクセサリーのラゲージアッパーボードなどを活用すれば、段差も少なくなり、快適な就寝スペースを確保できます。

就寝スペースの目安としては、大人2人が十分に横になれる広さ(長さ約206cm×幅約126cm)を確保できます。

また、ハイブリッド車にはメーカーオプションで1500Wのアクセサリーコンセントを装備でき、家電製品が使えるため、車中泊の快適性が格段に向上します。

車中泊専用モデルがあるフリード

フリードの3列シートモデルは、跳ね上げ式のシートが壁となり、車中泊には工夫が必要です。

しかし、フリードには「フリード+(プラス)」という2列シート・5人乗りの派生モデルが存在します。これが「車中泊最強」とも言われるモデルです。

フリード+の画期的な荷室構造

フリード+は、3列目シートがない分、荷室が非常に低く設計されています。

付属のユーティリティボードを使えば、荷室を上下2段に分割でき、下段に荷物を置いたまま、上段を完全にフラットなベッドスペースとして活用できます。

この「おやすみモード」では、長さ約197cm×幅約127cmのスペースが出現し、手間なく快適なベッドが完成します。

この使い勝手は、他の車種にはない大きな魅力です。

車中泊をメインの目的として車を選ぶのであれば、3列シートモデルの比較だけでなく、フリード+という選択肢を視野に入れることを強くおすすめします。

「フリードプラスの車中泊完全ガイド!夫婦や家族で楽しむ方法を徹底解説」では、フリードプラスで快適に車中泊する方法について解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

購入の決め手となる3列目シートの収納

購入の決め手となる3列目シートの収納

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前述の通り、フリードとシエンタの最も大きな違いの一つが、3列目シートの収納方法です。これが購入の最後の決め手となることも少なくありません。

ここでは、具体的な操作手順と、それによって生まれるメリット・デメリットを詳しく見ていきます。

シエンタ:床下格納(ダイブイン)方式

操作手順:(1) 2列目シートを少し前にスライドさせる (2) 3列目シートのヘッドレストをたたみ、背もたれを倒す (3) シート根本のロックを解除し、前方に転がすようにして2列目シート下に格納する。

  • メリット:格納時に荷室が完全にフラットになり、スペースを最大限に活用できる。見た目もスッキリする。
  • デメリット:格納・展開の操作に少し手間がかかる。構造上、床(フロア)が高くなる。

自転車や大型のスーツケースなど、広さとフラットさが求められる荷物を頻繁に積む方に最適です。

フリード:左右跳ね上げ方式

操作手順:(1) 3列目シートのヘッドレストをたたみ、背もたれを倒す (2) シート根本のレバーを引きながら、シート全体を側面の壁に向かって持ち上げる (3) ベルトで固定する。

  • メリット:操作が非常に簡単で、力もいらない。床が低いままなので、背の高い荷物を積みやすい。
  • デメリット:格納時もシートが左右の壁際に残るため、荷室の横幅が狭くなる。後方の視界が少し遮られる。

ベビーカーや観葉植物など、高さのある荷物をサッと積みたい方や、3列目シートの使用頻度が高く、頻繁に出し入れする方に向いています。

ポイント

どちらが良い・悪いではなく、まさに一長一短です。

ご自身の使い方を具体的にイメージして、「荷室の広さ」と「操作の手軽さ」、どちらを優先するかを考えてみてください。ディーラーで実際に操作させてもらうのが一番確実です。

フリード・シエンタ以外も検討した上での最適解

この記事では、フリードとシエンタ以外の選択肢から、両車の詳細な比較、そして様々な角度からの選び方までを解説してきました。最後に、後悔しないための最適解を見つけるためのポイントをまとめます。

  • フリードとシエンタはコンパクトミニバン市場の2強であり完成度が非常に高い
  • 現在、日産に直接のライバルは存在しないが将来e-POWER搭載車が登場する可能性に期待
  • 3列シートが不要で運転のしやすさを最優先するならスズキのソリオも有力な選択肢となる
  • デザインの評価は主観的でありシエンタは個性的、フリードは王道で上質というコンセプトの違いがある
  • 後悔を避けるには3列目シートの座り心地や収納方法、動力性能の限界を理解することが重要
  • 新型フリードが売れてないという噂は誤解で実際はトップクラスの人気を誇る
  • シエンタはクラストップの燃費性能と完全フラットになる荷室、コストパフォーマンスが魅力
  • フリードは質感の高い内外装と快適な2列目キャプテンシート、安定した走行性能が魅力
  • シエンタからフリードへの乗り換えは後席の快適性や質感を求める場合に有効な選択
  • 逆にフリードからシエンタへの乗り換えは燃費や荷室のフラットさを求める場合に考えられる
  • 車中泊を最優先するならフリード+という専用モデルが最強の選択肢である
  • シエンタもハイブリッドの給電機能を使えば車中泊の快適性が向上する
  • 3列目シートの収納方法はシエンタが「広さ」、フリードが「手軽さと高さ」と覚えておく
  • シエンタは街乗り中心で実用性を重視するユーザーに向いている
  • フリードは長距離移動が多く、乗員の快適性や上質さを求めるユーザーにおすすめ
  • ライバル車も検討した上でやはりこの2台の実力は頭一つ抜けている
  • 最終的な決め手はカタログスペックだけでなく試乗で乗り心地や使い勝手を体感すること
  • ご自身のライフスタイルにどちらがピッタリ合うかを見極めることが最高の最適解となる

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